コンスタンティン・ソモフ
顔と肉体があっていない。これは霊的技術で人工的に美しい肉体をつくったことが如実にわかる例である。
普通こういう顔をしている男はもっと細い。筋肉も薄い。それは目が弱いことでわかる。筋骨隆々とした男は普通目も強いのだ。
目が弱いのにこれだけの体をしているということは、他人から盗んだ筋肉を自分につけているからである。骨組みが小さいのを筋肉を厚くしてごまかしているのがわかる。こういう肉体は、現代のスポーツ選手などに多い。一見美しいが、何やら気色悪さを感じるのは、完全に嘘だからである。こんな顔にこれだけの筋肉がつくはずはないのだ。
近現代の人間は、こういうふうに、肉体改造をふんだんにやっているものが多い。
あまりに自分がつらいことになっているのだ。人間は長い人類史を通して馬鹿なことをやりすぎた。それゆえに本当の姿が実に貧しく醜くなってしまっている。
その本当の姿がいやなばかりに、技術を弄してこのような人工的な美形を作りまくっているのである。