![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/88/d11aa6ae2eb8f0685450c1a6567ee0ab.jpg)
オスカー・ココシュカ
自画像であるが、目と顔つきが一致していないことが明らかにわかる。
渋いことのできる男の顔に、猿のように弱気な目が灯っている。本霊はほとんど何もしていないが、訳のわからない不安にいつもさいなまれているのだ。
それはおそらく、自分を他人から盗んでいることへの呵責であろう。
何も偉いことをしていないのに、実力がある人間の人生を歩んでいることに、何らかの怯えを感じているのである。その様が絶妙の筆で描かれているが、残念ながら本人が描いているのではない。
この画家の作品は、ピカソのように、将来的に廃棄の対象になるだろう。人間の勉強が進めば、正体を見破られ、ごみと同様のものになる。
20世紀の芸術には、そういう絵画が多い。