自民党のパフォーマンス

　人によってはパフォーマンスであると非難されるであろう、自民党の最近の生活保護受給芸人叩き…。

　パフォーマンスであろうとも、俺はぜんぜんＯＫだけどな。
　正直生保受給者は調子に乗りすぎてしまったと思う。そして芸人は目立つ。格好のマスコミの餌食だ。

　案の定、次長課長の河本や、キングコング梶原やらが餌食となったが、後はマスコミさん、鳴かず飛ばず…。遅ればせながら、吉本側が「これはヤバいネタや」と気がついたんだろうな。



　その証拠に、これだけのオモシロなネタならば、確実に飛びつくであろうテレビや新聞が、今に至って完全沈黙。

　その、完全沈黙のネタとは。何が発覚したかと言うとだ。

　平たく言えば、キングコング梶原の母親が、生保受けながらマンションの住宅ローンを返済していたという話の続報だ。
　なんと、その母親が住んでる高級マンションの別室に長男、次男も生活していたんだと。んで、長男は航空自衛官である事がわかったのだ。エリート様だよ。





　生活保護を継続する場合、扶養できる家族の調査が行われるわけで。少なくとも「扶養してくれる家族が存在しない」という意思表示が必要…。

　生活保護の不正受給が、ほぼ確信犯である事が発覚したのだ。

　こりゃー…。あかんのとちがうか。
　よっぽど触れられたくないのか、氷山の一角なのか、すごいニュースだと思うのに、全然テレビでやっていないのではなかろうか。
　まあ、国会で取り扱われた内容なのに、ぜんぜん報道されないなんて、別に民主党政権になってから珍しくもないけどな。
　正直、あそこで扱われた民主党のスキャンダルがマトモに報道されてれば、民主党なんぞもっと早期に崩壊してたはずだ。

　マスコミってのは「社会の木鐸」か。笑わせんなよ。

　確かに自民党のやってる今回の生活保護受給者叩きはパフォーマンスであろう。でもな、政治なんてのはその全てがパフォーマンスなんだよある意味。上手にパフォーマンスできなきゃ、誰も支持してくれないのだ。政治家は自分がやってる事を視覚化できなければ、支持しようもないのだから。

　パフォーマンスなんて言ってる奴に、声を出して言いたいね。それがどうしたと。民主党の政治家は、そのパフォーマンスすらできているのかとな。

　パフォーマンスっつーのはね、要するに「実績の強調」なんだよ。実績がなきゃできない事なの。
　今回の自民党の生活保護受給者叩きは、一部の芸人だけを叩いているように見えるけど、こいつらを叩く事で、本来生活保護を受けるべきだとは絶対に思えない凄いたくさんの連中に、「日本社会の病理」と言っていい連中にメスを入れる、いいきっかけになる可能性が凄く高い。

　これはいい方針なんだと、俺は思う。これぞ政治家の仕事であろう。個人攻撃ぜんぜんＯＫ。もっとやれ。



貧乏人を喰う奴らを暴く! (宝島SUGOI文庫)