この日曜日、宮沢賢治を聴く会の主催で、「銀河のかなたへのメッセージ」谷口秀子広島公演があった。
プログラムは、花巻の風景のスライド、詩の朗読、チェロとピアノ演奏、語り「セロ弾きのゴーシュ」。
谷口秀子さんは、花巻出身。
小学校教諭の祖父が賢治を教え、父が農学校で賢治に教わったという。
現在、方言指導、年2回、「銀河のかなたへのメッセージ」と題して、賢治の詩の朗読、童話の語りの公演を行っている。
舞台の背景は、友だちの製作、森の木立に賢治の世界が表現されていた。
「セロ弾きのゴーシュ」の童話にでてくるたぬきの子どもをはじめ、ロビーに展示されているきつねやうさぎなどの人形は、知人の作品。
舞台終了後、谷口秀子さんの椅子に座らせてもらう。
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舞台は撮影禁止だったので、終了後に、友だちの舞台背景とくまの写真を撮らせてもらう。
スライドは、何年か前、花巻に出かけていたので、とても、なつかしい気持ちだった。
詩の朗読は、「高原」、「永訣の朝」、「原体剣舞連」、「雨にも負けず」、花巻弁の響きが、耳にやさしく、心に響いてくる。
チェロとピアノの演奏も、賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」をはじめとして、楽しめた。
語りの「セロ弾きのゴーシュ」も、花巻弁の響き、チェロの伴奏も効果的。
宮沢賢治を読むのではなく、聴いた心ゆたかな時間だった。