「鳥の想い」 1976年16歳
大空を自由に飛ぶ鳥は、彼が繰り返し描いたテーマ。
「プリーズ・ミスター・ポストマン」 1975年15歳
中学時代、イギリス、中国、ポーランドのペンフレンドと文通していた。
休みの日などは、3時頃になると、窓辺に立って、郵便屋さんが手紙を持ってくるのを待っていた。
「絶筆」 1977年17歳
死の前日に描いた最後の作品。
その晩、彼は、級友と線香花火に興じ「人間の一生なんて線香花火のようにはかないものだ」と話していた。
「レノンとヨーコ」
言葉をよせている氷室京介は、彼と同級生。
「激しく生きよう」
「音楽は語るものじゃない」
「17歳のポケット」より辻仁成(作家)からのメッセージ。
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今時の大人のなかに、17歳が、人生の中のかけがえのない1年だ、と考えているものがいるだろうか。
しかし、17歳で死ぬ人間もいる。
その人間にとって、17歳は絶対的な1年だ。
18歳の1年前でも、22歳の準備のための1年でもない。
人生最後の1年だ。
それでも完結すべき1年だ。
10年後のおいしい約束など、どんな意味があるというのか。
「燃焼しろ、燃焼しろ、17歳は二度と戻らない」かまちは美術館を訪れる者に向って、そう呼びかけているようだ。
なだ いなだ(作家・精神科医)