Teddy Bear’s Diary

自作のテディベアの写真で、絵本を読んでいくようなページをつくりたい

ジンガロ 2-2

2009-02-24 | テディベア

シアターに入ると、サークルの真ん中には天井から水が流れ、その周りに馬たちが佇んでいました。
指定席は、馬の出入り口のすぐ横の最前列のギャロップシート、去年の夏、チケット発売日に午前10時から12時半まで2台の電話をかけ続けて、とったものです。

 

これは、休憩なしの1時間半にわたる公演の最後の方の場面、馬たちが中央に集まって水を浴びているシーンです。
息もつかせぬ迫力あるシーンの連続のあとに、白馬の背にかかる水しぶきがなんとも清冽で印象的でした。

 

サークルの直径は20m、小さな内側の直径が16m、これは伝統的な馬場馬術のピストの直径、歴史的にそうなっているそうです。
白馬に乗った花嫁のベールがたなびく、疾走する馬たち、遊牧民の生活のようすが馬と人間の息の合った曲馬で表現されていきます。
「バトゥータ」の音楽は、ルーマニアのジプシー・ミュージシャンたち、2楽団の演奏、弦楽器と管楽器の演奏が交互にダイナミックな空間を作り出します。
前回の「ルンタ」では、チベット僧の読経だったため、拍手をしてはいけなかったのですが、今回は観客も手拍子で参加、「平原を疾走する馬の高揚感、生命の力を感じとってほしい」とのジンガロの主宰者バルタバスの言葉どおりの舞台でした。
すぐ目の前で美しい筋肉が躍動し、息遣いが聞こえ、馬の出入りのたびに、風を感じ、時に砂が飛んでくる臨場感、休憩なしの1時間半、最高のギャロップシートでした。

 

今日の写真は、パンフレットのページを撮ったものですが、パンフレットには、公演写真のほかに、バルタバスの異文化への眼差しや、

 

バルタバスとファミリーのような交流を続けているという山本耀司さんへのインタビューなども載っています。

 

それと、なんと、「ジンガロ」がWOWOWで独占放送されるというおしらせ。
残念なことに、WOWOWの契約をしていません。
どなたか、WOWOWの契約をしていらっしゃる方、お時間があれば、DVDをとっていただけませんでしょうか?
2月28日(土)午後4時50分
独占生中継! フランスの騎馬スペクタクル「ジンガロ」日本公演「バトゥータ」
2月27日(金)夜7時
ジンガロ来日記念企画「夜の雌馬たち」 ジンガロ主催のバルタバスが黒澤明に捧げた騎馬オペラ

 

今年は身の回りでふしぎなことがよく起ります。
今回の上京は、「ジンガロ」が第一目的でしたが、「シルク・ドゥ・ソレイユ」のチケットもとっていました。
そのジンガロとシルク・ドゥ・ソレイユの両方を特集した雑誌「Esqure(エスクァイア日本版)」3月号がちょうど発売されていたんです。
katsuraさんが本屋さんで見つけて、プレゼントしてくれました。
こちらには、フランスのパリ郊外オーベルヴィリエの馬と劇団員がいっしょに暮らすジンガロのテント村とシアターのようすがルポされています。
毎年、クリスマスの夜は、世界中のどこにいても必ず帰ってきて、ここで、過ごすそうです。
もちろん、今回の公演「バトゥータ」にもふれた写真や文章もあり、興味深い出合いとなりました。