広島平和公園の一角に咲いている夾竹桃の花が元安川の川面に花影を落としています。
被爆後、一番に花を咲かせて市民を元気づけた夾竹桃の花は、広島市の花です。
花の色は濃いピンク、薄いピンクと白、八重咲きと一重咲きがあります。
2012年8月の広島は、相変わらず暑い日差しが照りつけていますが、
訪れる人たちは、みんな、平和への思いを新たにしています。
67年が経過して被爆者が高齢化するにつれ、若い人たちへの継承が大切になってきました。
広島市の広報誌「市民と市政」7月15日号の「平和への思い、継承と創造」特集に掲載された記事を紹介します。
広島ではテレビニュースなどでも伝えられていますが、基町高校の高校生5人は、証言者の体験を聞いて、油絵で表現しました。
被爆者の方と何度も会って、思いを受け止めながら、描きなおしていったそうです。
長束中学校では、折り鶴を再生して英語のメッセージカードを作り、平和祈念式典に参加する外国人に渡そうと計画しています。
緑井小学校は、折り鶴を使った平和のアートを作成して、今日の登校日に披露した後、アメリカでの展示を計画しています。
8月1日号では、舟入高校演劇部の「演劇で伝えるヒロシマ」が紹介されています。
こうした若い人たちの継承の力がこれからの平和にとって大きな力になるはずです。
福島で原発事故が起きて2度目の夏、忘れないで行動する大切さに、心を寄せる広島です。
メイとエルも、思いを込めて、折り鶴を折りました。
今日は、比治山で行われる「青空音楽会」に参加してきます。
午前8時15分の黙とうからはじまり、全国から集まってきた唄い手のみなさんが、自分の平和への思いを歌ってくださいます。