「えほんのひろば」へ、毎回百冊の絵本を持って出かけています。かめおかっこひろば(子育て支援センター)ふれあいプラザにやってくるお子さん、親御さんたちと一緒に絵本を楽しむためです。
「子どもに絵本を読んであげたいけれど、どうすればいいのか分からない」
「絵本は一日どのくらい読めばいい?」
「うちの子は、絵本に全然興味がないみたい」
「絵本をなめたりかじったり、破ったりしてしまう」
「お店や図書館へ行っても、絵本がいっぱいありすぎて、どれを選べばいいか、とても悩む」
「子どもより、親のほうが絵本が好きで」
など、様々な思いや悩みをお持ちの方々が、たくさん遊びに来てくれます。お子さんは、0~3歳ぐらいが多いでしょうか。
わたしの親子で楽しむ絵本デビューは、上の子が生後三か月のころでした。なかなか眠らず、抱っこで歩いていないと泣くわが子。ともに涙しながら寝転んで、絵本を広げたのが始まりです。まだ首のすわらない子に絵本は早いと思いましたが、情けない自分の涙を止めたくて、わたしはわたしのために、わたしの好きな絵本を声に出して読んだのです。
ふしぎなことに、子どもはぴたりと泣き止みました。絵本を読む親の声に泣き止んだのです。内容を理解したわけではないでしょう。親の心が、絵本に癒されていくことを感じ取り、赤ちゃんも、ほっと安心したのでしょう。
その後、わが家の絵本は、どんどん増えていきました。今では二人の子どもたちも、活字の並ぶ本を好む、中学生と小学生。棚に眠る絵本たちが、あんまり寂しそうなので、補修やクリーニングを施して、「えほんのひろば」で、自由に遊んでもらうことにしたのです。
赤ちゃんに、いっぱい絵本にふれてほしいから、こまめな補修とクリーニングが必要で、そのため貸し出しはしていません。一斉の読み聞かせもしていませんが、「これ読んで」とリクエストがあったなら、字のない赤ちゃん絵本も読んでいます。ただ、どんな読み方をしようとも、決してママには、かないません。
赤ちゃんは、ママに読んでもらうことを、なによりも喜びます。絵本は読み方よりも、そばに寄り添って読んでくれる人の心が大切です。家族の声が、いちばん安心できて楽しめて、心地よいものなのです。
親御さんたちにも楽しんでほしいから、赤ちゃん向け以外にも、様々なグレード、ジャンルの絵本をご用意しています。親子で遊ぶ絵本タイムのお手伝いは、とても楽しくてうれしくて、「えほんのひろば」へ行く日が毎回待ち遠しいのです。
■京都新聞 2010年3月23日 丹波版 口丹随想
たくさんのご参加ありがとうございました~♪
次回 4/9(金)10:30 -12:00開催の予定 特集→ごあいさつ、はい!☆
フォトモデル◎まゆみちゃん(2才7か月)& ひろゆきくん(4才8か月)
What is the えほんのひろば?
第9回 えほんのひろば ~ はる 特集~
とき 3月19日(金)午前10時30分~正午
ところ 亀岡市ふれあいプラザ内ふれあいルーム
対象 子育て中の親子
問い合わせ先 子育て支援センター(29-2710)
What is the えほんのひろば?
メインサイト「北川チハル Web Site」にて新作情報2件追加☆
あかね書房さんのホームページ「これから出る本」より新刊絵童話『おねえちゃんってふしぎだな』(竹中マユミ/絵 北川チハル作)予約受付はじまってます♪
表紙絵は今井ヨージさん
翠静 愛さんが北川チハルの収録作「ようこそ! ミステリーツアー」を含む本文イラストを描いてくださっています
日本児童文学者協会・編、偕成社発行のこわ~い怪談アンソロジー♪
ダジャレだいすきじいちゃん&クラスのアイドル&フツー少年がまきこまれた恐怖のミステリーツアー…のはずだったのに!? コミカルホラーになっちゃった☆
放課後の怪談〈10〉こわい家偕成社アマゾンで詳細を見る |
表紙絵は山田花菜さん
伊東美貴さんが北川チハルの収録作「魔法のおしゃれドレッサー」の挿絵を描いてくださいました
芝田勝茂・編、ポプラ社発行の魔法アイテムアンソロジー♪
あこがれのすがたをうつす魔法のドレッサーには人間をあやつる力もあって……親友のピンチをすくう魔女の子ミア!登場☆
空とぶ魔法、おしえます! (夢をひろげる物語)芝田勝茂・編ポプラ社アマゾンで詳細を見る |
キンダーブック2(フレーベル館)2010年3月号のせいかつおはなしは「ひみつの おさんぽ」
絵は きたがわ めぐみさん
今月の特集:のはらのぽかぽかえん最終回です~~
らいおせんせいが さそってくれた ひみつの おさんぽ
ぞうたくんたちも いいこと かんがえたんだ
ひみつが いっぱい! うれしさ いっぱい!
1年間のご愛読ありがとうございました☆
キンダーブック2(フレーベル館)2010年3月号です
表紙絵は たちもと みちこさん
まんかいの はるですよーーーーーー!
はるの あたらしさったら なんてこと
はるは まいとし やってくる
だけど
はるは いつも あたらしい
どうして こんなに あたらしい?
さくら さくら おしえておくれ
さくさく さくら おしえておくれ
本誌には北川チハル・文の「せいかつおはなし」第11話が入っています