カレンダーをはりかえて、正月のお飾りを用意して、親戚の家にてお餅つき。
おかがみ、まるもち、あんもちに、えびのしもちに、のりのしもち。
いちごいりのあんもちと、だいこんおろしのみずもちも、
おなかいっぱい、いただきました。
この冬の初雪は12月18日でした。
うっすら屋根を覆うくらい。
今朝は本格的な雪景色。
今年最後の買出しをおえ、障子のはりかえをしました。
娘たちは、拍子木打って夜回りに。
「さんま焼いても家焼くな」の「さんま」が「焼肉」にかわったのは、いつからでしょう。
ひと月を越える長期出張から、夫が帰宅。
「お父さんがいなくてさびしい」
と時折泣いていた長女も、
「毎日楽しいから、お父さんがいないことなんて忘れてる」
と言ってた次女も、
「帰りの日まで、あと何日」とカレンダーを眺めた日々のおしまいに、
輝くばかりの笑顔でした。
テレビ好きの夫が留守になってから、今日まで娘たちは、ふしぎなことに一度もテレビを見ませんでした。
もともと、わたし自身、ほとんどテレビを見ないので、途中までそのことに気づきもしませんでした。
「気象情報みるから、ちょっとつけて」と家事をしながら頼むたび、いつもチャンネルが同じなので、「あれ?」となったのです。
夫がいるときは、スカパーやらビデオやら、しょっちゅう切り替えボタンやチャンネルが変わっていたのよね。
で、機械オンチのわたしは、「いじったら、壊れたりしないかな?」とスイッチに触れるのもこわいくらいでした。
でも、娘たちは、操作にとっても慣れている。
コマーシャルソングやアニメのキャラクターやお笑い芸人のネタなどにもやたらに詳しく、てっきりテレビが大好きなんだと思っていたのに。
彼女たちが好きだったのは、テレビを見ることそのものよりも、お父さんと一緒にいる時間だったのでしょうか。
店一軒ない静かな山の中で、習い事にも塾にも通わず、毎日のんびり暮らす娘たちにとって、ふだんから夜遅く、平日は朝ご飯が一緒なだけ、出張で会えない日も珍しくない父親でも、ひと月あまりの不在は、ものごとをいろいろ考える年ごろになった今だからこそ、その事実が大きくのしかかってくるようになったのでしょう。
アメリカにある夫の勤める関連会社で、社の移転が決まった際、アメリカ人社員すべてが退職したそうです。
彼らにとっては会社よりも「ホーム」。
単身赴任の考えはないそうです。
でも、たいていの日本人はちがいます。
転勤のためにホームを離れ引っ越したり、または単身赴き、家族離れ離れの生活をおくらざるをえない。
これを当たり前とする日本社会って、なんだかいにしえの参勤交代を引きずっちゃっているみたいな感じかな。
夫は長期出張を終えるたびに太って帰り、どんな食生活であったのか、聞くたび胸がつまります。
料理万能の夫でも、「作る気力」がおきなかったり、また海外では材料すら手に入らぬホテル暮らしだったり。
一旦帰社したものの、すでに体調崩したあとで、ついに帰らぬ人となった方の話も耳にします。
こどもたちをめぐるさまざまな問題に、家庭の基盤のゆらぎを危ぶむ声がいよいよ高くなりながら、国や企業はまるで、その家庭をつくる人びとをひきさいている現実が、見えていないかのようです。
幼い子が育ちゆく環境に、父性と母性は必要です。
それは、ひとりの親で両方の役割を担ったり、または複数の養育者で担いあうこともできるでしょう。
ただ、江戸時代のおかみのように、ひとりの父とひとりの母が産み授かった、その子を育てる家庭をこわすことをいとわない、そんな世の中を今も続けることが時代錯誤なんだってことに、そろそろ気づいてもいいんじゃないのかな。
がふるまえにと、今年も玄関わきに、朝いちばんに植えました。
そのときの娘たちの告白。
「わたしナ、小さいころ、ず~っと、これ、いつ食べられるンかなあって思ってた」――長女10歳
「えっ。食べられヘンの???」――次女6歳
すてきなカードや贈り物が届いています。
ああ、クリスマス!
今日のわが家は人の出入りも電話も多く、週に一度の買出しやら、今年さいごの犬と娘の通院やら、PTAの仕事やら。
よく喋り、よく動きました。
年賀状も出したよ
さて、よくねましょ
大掃除をはじめました。
今年はスケジュールがいっぱいで、もしかして、できないかも……と、半分あきらめていたので、今日、少しでもできたことが、すごくうれしい
その後、賀状をちょこちょこ、雑誌の依頼稿の推敲を、こにょこにょ。
この稿の〆切は1月4日。
まほうつかいのポポちゃんシリーズ絵本3『もうすぐってどのくらい?』のラフ画を受け取ってから、3ヶ月あまり。
ようやく、テキストの整理を終え、 送稿。
難産でした。
その後、編集担当さんと にて打ち合わせ。
シリーズ1、2を越える絵本になると思います。
6歳と10歳の娘たちが、私の誕生祝いにランチと特大ケーキを作ってくれました。
1時間半の「待っててね」「みちゃだめよ」の後のランチは、サラダにスープにベーコンエッグ。
なんてことないメニューでも、お味はとびきりのおいしさでした。
聞けば、材料選びから献立まで、すべて自分たちの手ですすめた彼女たちの「こだわり」が。
6歳の次女が作ったイタリアンドレッシングのグリーンサラダには、オリーブオイルでカリカリに焼いたベーコンのトッピング。
レタスはちゃんと水切りしてあるし、きゅうりは薄塩でしんなりと。
飾りのプチトマトも「かわいいお花のかたち」でした。
10歳の長女が作ったじゃがいもと玉ネギのスープは、煮立ったあと火を止め、余熱でじっくりと野菜の甘みを出していましたし、ベーコンエッグの卵は、私の好きな半熟デス
長女いわく「フライパンで悪戦苦闘」したパンケーキは、切り分けても、ひとりぶん が、自分の顔ほどもある大きさです。
マンゴーやさくらんぼ がおいしくて、
娘たちのきもちがうれしくて、
なんとか食べきり、ごちそうさま
「なーんか、達成感、あるよね」
これ、作った本人たちが、ケーキを食べ終わったあとの言葉です。
長女からは額詩を、次女からはビーズのブレスレットをもらいました。
「こっそり手作りしてたんよ」と胸はるふたりに、
「ありがとう、いつのまに?」と、気づかなかったフリする母の幸せよ。