チュモン。
一頃、随分話題になった作品です。数年前に録画をして、それをBDRに移してそれっきり見ていませんでした。字幕スーパーだったからです。で、昔のBDRを取り出して見てみました。
チュモンは神話上の人物で、神話上高句麗の始祖です。彼の子供が南に下って百済を作ったという神話もあり、百済にとっても始祖的存在です。
60話ぐらいまでずっと「3人兄弟の後継者争い」が描かれます。正直退屈な感じがしました。早送り、早送りなので、この辺りは真面目に見てません。
最後の20話ぐらいが、高句麗建国で、ここはやや面白い。
なぜ「やや」かというと、この作品は政治性が強い作品で、「朝鮮はひとつ」「敵は漢帝国」が主題になっています。だから基本、チュモンは朝鮮(古朝鮮)の民とは戦わないのです。敵は漢のみ、で、後は融和的態度によって統一を進めます。ドラマとしては、どうも面白味に欠ける気がします。
見ていて心配になったのは、主役の俳優さん。まだ若いのですが、朝鮮民族全体の父みたいな役を演じて、精神は大丈夫かなと思いました。で、ちょっと調べたら、反日活動俳優になっているようです。「なるほど」と思いました。そういう方向にいってしまう、周りがそう仕上げてしまう、その陥穽にはまってしまったなと思います。
もっとも作品には反日はありません。だって時代は一世紀、日本は勿論、倭国、邪馬台国だってなかった時代です。「倭寇」なんて言葉も出てこなかったように思います。「倭人はいた」かも知れませんが「倭国」も「ヤマト王権」もまだない。存在しない「倭国」「日本」に対して「反」の姿勢はとれません。
とにかく反中国というか、反漢帝国という面が非常に強い作品になっています。調べてないけど、きっと中国では放映できないでしょう。
高句麗の本拠地は今は中国です。北朝鮮の上あたりですね。陸地がつながっていると、色々面倒だなと思います。「固有の領土」とか言い出したらきりがない。どこまで遡るのだという話です。
話はずれますが、固有の領土という表現はよくないですね。日本語としてもオカシイ。たとえば尖閣諸島なら明治20年代、1895年ぐらいから、です。どうして明治以来の領土と言わず、固有の領土というのか。いろいろ政治的思惑が隠れてはおりましょうが、不正確というか、あいまい過ぎる日本語で、どうにも変な感じがします。
チュモンに戻ると、これは2006年の作品のようですが、もうこういう「国威発揚的時代劇」は韓国では流行っていないようです。史実すら考慮されず、ファンタジー時代劇の時代になっているようです。「よう」と書いたのは、しっかり調べてはいないからです。それはなんというか、「いいこと」のように感じます。
一頃、随分話題になった作品です。数年前に録画をして、それをBDRに移してそれっきり見ていませんでした。字幕スーパーだったからです。で、昔のBDRを取り出して見てみました。
チュモンは神話上の人物で、神話上高句麗の始祖です。彼の子供が南に下って百済を作ったという神話もあり、百済にとっても始祖的存在です。
60話ぐらいまでずっと「3人兄弟の後継者争い」が描かれます。正直退屈な感じがしました。早送り、早送りなので、この辺りは真面目に見てません。
最後の20話ぐらいが、高句麗建国で、ここはやや面白い。
なぜ「やや」かというと、この作品は政治性が強い作品で、「朝鮮はひとつ」「敵は漢帝国」が主題になっています。だから基本、チュモンは朝鮮(古朝鮮)の民とは戦わないのです。敵は漢のみ、で、後は融和的態度によって統一を進めます。ドラマとしては、どうも面白味に欠ける気がします。
見ていて心配になったのは、主役の俳優さん。まだ若いのですが、朝鮮民族全体の父みたいな役を演じて、精神は大丈夫かなと思いました。で、ちょっと調べたら、反日活動俳優になっているようです。「なるほど」と思いました。そういう方向にいってしまう、周りがそう仕上げてしまう、その陥穽にはまってしまったなと思います。
もっとも作品には反日はありません。だって時代は一世紀、日本は勿論、倭国、邪馬台国だってなかった時代です。「倭寇」なんて言葉も出てこなかったように思います。「倭人はいた」かも知れませんが「倭国」も「ヤマト王権」もまだない。存在しない「倭国」「日本」に対して「反」の姿勢はとれません。
とにかく反中国というか、反漢帝国という面が非常に強い作品になっています。調べてないけど、きっと中国では放映できないでしょう。
高句麗の本拠地は今は中国です。北朝鮮の上あたりですね。陸地がつながっていると、色々面倒だなと思います。「固有の領土」とか言い出したらきりがない。どこまで遡るのだという話です。
話はずれますが、固有の領土という表現はよくないですね。日本語としてもオカシイ。たとえば尖閣諸島なら明治20年代、1895年ぐらいから、です。どうして明治以来の領土と言わず、固有の領土というのか。いろいろ政治的思惑が隠れてはおりましょうが、不正確というか、あいまい過ぎる日本語で、どうにも変な感じがします。
チュモンに戻ると、これは2006年の作品のようですが、もうこういう「国威発揚的時代劇」は韓国では流行っていないようです。史実すら考慮されず、ファンタジー時代劇の時代になっているようです。「よう」と書いたのは、しっかり調べてはいないからです。それはなんというか、「いいこと」のように感じます。