娘と、受験の面接の練習に付き合った。
志望校の過去の質疑の
「高校では何を頑張りたいですか?」
「あなたは、苦手科目をどうやって克服しましたか?」
「学校行事にはどんなふうに取り組みましたか?」
みたいなありきたりな質問に、原稿丸暗記の棒読み丸出しで答える娘。
全く響かず、1ミリの本心も伝わってこないので、そんなアンドロイドみたいな対応でいいのかと訊いたら、
「こんなふうに言いなさいと習った。本心なら、学校で頑張りたいことなんて私ない。少なくとも今は何一つ思い浮かばない。でもそれじゃダメだから、言われた通りに言うとこんな芝居みたいな言い方になるの」
やっていて面白くないので質問を変える。
コンコン…「はい、どうぞ」
「ブラック中学から参りましたアンドロイド・ピノコと申します」
「あなたの両親はどんな人ですか?」
「はい、普通じゃないです。というか、よくもわるくも自由だと思います。そんな両親を見ていて、私は最近、普通とか常識というものがわからなくなってきました…」
「( ̄∀ ̄;)…」
面接官が何を求めているのかは知らないけど、私は子供には本音を訊いた方がいいと思うゾ。
予期してなかった言葉が返ってきて、そこから会話が広がっていくのに…