「先生から、制服のスカート丈が膝が見えるので直してくるように言われた」と娘に言われた。
面接の際に、その方が好印象だからという理由だった。
見たら3年前の春に買った、明らかにサイズ違いだったダボダボだったスカート丈から膝小僧が見えて、ブレザーの袖丈と共に、それは全体にバランスがとれていた。
全くもって見苦しくもおかしくもない。
小さかった娘も、成長期にふさわしい背丈が伸びたのだと嬉しかった。
私が「アホらし。そのままでいいよ」とまるで相手にしなかったら、娘はそれ以上は言わなかった。
マジメな娘の本意は、先生に従いたかったと思うけど、この母親には何を言っても無駄と諦めたんだと思う。
担任には「母はやる気はありません」とそのまま伝えた。
ママの自由奔放には何を言っても無理なのは知っているから、忍耐を以て尊重はするけど、私はドン引きする担任との板挟みになっている。
そういう人の気持ちはある、ということだけ伝えておく。
と冷たく言われてしまった。
私に真向から容赦なく挑む彼女に、いやいや惚れ惚れするわ( ̄∇ ̄)
娘が今でいう「陽キャ女子」のように?スカートを折り曲げてわざと短くしたことすらないのことを、私は知っている。
そんなのことは見ていないようで見てないはずがなく、軽ーーーーく知っている。
しかしながら世間には、ただ背が伸びただけのスカート丈が何センチのことを、マニュアルに沿って一律に「勉強そっちのけで色気に目覚めた不良」のようにジャッジしなければならない規律がある。
意味なんてない。
ただそういうルールに従わなければ立場もないし、お金が貰えない規律がある。
折り合い、選択、忖度、理不尽、尊重、自由、調和、自我、真実…答えが出せない世界に、母を遠慮なく踏み倒して、答えを出していくことを強く強く、望む。
二度の中止で、二度のキャンセル料が発生する。
遊園地なんて不要不急の外出だとか、子供たちの命を守るためみたいな、言い訳はいらん。
そういうルールな以上、公務員組織なんて歯向えない立場なのである。
スカート丈が数センチどうなんて、本心ではどうでもいいけど、それが組織でそれが仕事だから言ってるのと同じと思う。
つまらない世の中だけど、そうじゃない世界もある。
世の中がどうであれ、強く明るく巣立っていってほしいものである。