釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

10月30日 嬉しさと悔しさと

2019年10月31日 | 日記
港を出る時、何時も思うことがある。

「何とかして、お客様の自己新記録が釣れないかな」

この願いは、そう簡単に叶えられる物でも無い事は、分かっている。

でも、今日はその願いが叶った。

ガッチリと交わす祝福の握手も、つい、力が入った。



昨日からの流れで、何処でアタリが出たかを思い直して、ポイントに入った。

潮の色は、青々とした良い感じ。

魚探に出てくるベイト反応も、海底から浮き上がって、ベイトボール状になっている。

しかし、連続してベイト反応が出ているわけではない。


原さんは、大物仕掛けをセットして、アラ狙い。

温水さんも、ジギングで青物を狙っている。


朝の内は、北西の風に押されるように、船が南東方向に流れていく。

その速さは、0.7ノット前後と、釣りやすい速さになっている。

温水さんに、アタリが来た。



ヒットした瞬間から、ドラッグ音が鳴り、ラインがどんどん引き出される。



何とかして、走りを止めたい。

温水さんとしては「鮫かな…」と、一寸不安な気持ちにも成る。

ラインが、船から離れるように沖に出ていく。

「鮫じゃ無いですよ」

温水さんの横で原さんがタモを用意して、獲物が浮いてくるのを待っている。

「浮いた。ブリですよ」



無事に、その大物はタモに収まった。



103センチ、10.1キロの丸々と太ったブリだ。

「温水さん、メーター越えですよ」

メジャーで測定して、直ぐに知らせる。

「やった!。メーター越えは初めてや」

歓喜の声に、ガッチリと祝福の握手を交わす。

これで一気に船内は、盛り上がる。


このブリを祝福するかのように、下潮にも変化が出てきた様子。


大きなベイト反応が、繋がりを持って出てくるようになった。

そのベイトの正体は、30~40センチ前後の真鰺。

原さんの、仕掛けに鰺がヒットしてくる。



深場では、レンコダイがヒットしてきた。



時折ヒットする鯖も、丸々と太っている。

その鯖や、真鰺を餌にして、大物アラを狙う。



この鰺が餌になる。


魚探でベイト反応を探して、その真上を通るように船を流す。



「瀬掛かりしました」

温水さんが、瀬掛かりを外そうとしている。

「外れました」

巻き上げてみると、真鰺が付いている。

その真鰺を見ると、何かの歯形が付いて、所々皮がはげている。

何かが食いついていたようだ。

「瀬掛かりじゃ無かったようですね…」と、温水さんの残念そうな表情。




原さんの、大物仕掛けにも何かが来ている。

餌の鯖が頭だけ上がってきた時と、明らかにアタリが違う。

餌を、35センチくらいの真鰺に変えたときだった。

餌の真鰺が「暴れた」と、思った直ぐ後。

竿先が、突っ込んだ。

原さんが、全身で引き上げに掛かる。

竿先がゴンゴンと、何かが掛かっていることを知らせている。

その挽きに耐えていると、「あっ…」

針が抜けてしまった。

「アラだったと思います」と、悔しそうだ。


真鰺のアタリは、続いている。



ダブル、トリプルでヒットしてくる。


この鰺を餌にして、大物にトライするが、その後のアタリが来なくなった。


嬉しさと悔しさが、同居した一日だった。

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