有隣堂横浜西口店、本日、文庫、単行本ブックカバー、新柄納品してきました。
よろしくお願い致します。
テレビが秋に壊れたのがきっかけで、どんなに忙しくても、就眠前の3,40分本を読む時間が出来ました。
今はまっているのが柚木麻子。女性の才能ある作家がどんどん出てきますね。
「終点のあの子」を今読み進めている。時代の背景の作り方が卓越で、面白い。
先日、ブログに書いた「ふ・り・ん」ですが、たまたまあの日、谷崎潤一郎の「蓼食う虫」を読んでいた。
内容は、何の不自由ない生活を営む夫婦の、妻の「不倫」の顛末。
そう書いてしまっては身もふたもないのだが、その妻に対して夫が妻に渡す覚書がふるっている。
妻には、恋人とうまくいきそうな見込みが付けば、妻の実家に了解を取りに夫が出向くとか、うまく結婚にこぎつけた暁には、3人が友人同士として長く交際を続けるようにと、書かれている。
これ、昭和26年に書かれたものです。凄い!
男、というより、生きた人間の心の底では、気持の赴くまま、自由であらねばと・・・、誰もが本当は望んでいる、でも、夫婦だけでなく、子供がいればそこのところも問題で「気持ちの赴くまま」などと言ってはいられないのが実情。
そんな叫びが、行間から伝わってきました。関西を舞台にした小説が多い谷崎潤一郎ですが、実は江戸っ子です。
とびっきり不思議な小説が多いですよね。で、大体が身近にいる人がモデルというのも特徴です。
谷崎文学は、20代30代では全く興味がなかったのですが最近よく読みます。人間の深層心理、勉強になります。
次は「吉野葛・盲目物語」を。
ここにきてトワイライトタイム陽が伸びてきて、素敵です。
外に出て空を見上げ、大きく深呼吸・・・、
背伸びをしたとたん、バスの中から、友人が笑顔で手を振ってくれた、段葛を、娘のママ友がお孫さんと散歩している。今日も、懐かしいお顔に何人も出会えました。
地元っていいなー。