「むかしむかし、あるところにお爺さんと・・・」
御伽噺の定番の導入部。
いまどきそんなお話、子供読むのかしら?と思っていたら、ちゃんと読まれてました。
先日バスの中で、4、5歳の男の子が声に出して読んでいました。
読んでいるというよりもう暗記しているのでしょう、誰かに読み聞かせるように
チョッと語尾を上げ、時々かたわらのママを見ながら「ももたろう」を読んでいました。
「おばーさんとばーばとおんなじ?」
「そうよ」ママは、そっけなく応えました。
「おに、かまくらにいる?いたらやだなー」
「ばかねー、いるわけないでしょう!」ママは眠そうでした。
「ももたろうのつぎは、こんどはおんなのこがうまれるといいね、ママ!」
「うるさいなー、あのねー、もつとおしゃれな本読んだら」
ももたろうを読み聞かせているのは、きっとお姑さん「とめさん」のような気が・・・