今年も、クリスマスの時期が来てしまいました。
来て困ることは無いのですが、とにかく1年が早いのです。
11月半ばからクリスマスのイルミネーションがあちこちに。
綺麗ですね。でも悲しい思い出もあるのです。
私はこの時期,30代で亡くなった友人の事を思い出さずには居られません。
「クリスマスが嫌いなの」と彼女はイルミネーションがにぎやかになる頃、決まったそう言い出すのです。
鈍感な私は、その意味が解らず「へそ曲がりな子」ぐらいにしか思っていませんでした。
家族の話や、職場の話はしても、付き合っている男友達の話を聞いたことがなく、それ故、彼女は神秘的ですらありました。
どこか気が合い、喧嘩もし、つかず離れずの付き合いも10年になろうかという時、突然この世からいなくなってしまいました。
病気をしていたなんて聞いていなかったと、若かった私は家族に詰め寄りました。
思い出しただけで申し訳なさと、情けなさでいっぱいになります。
一番お辛かったのは残されたご家族でしたのに・・・、
私は結局、何もできなかったのです、友達何て言いながら。
何も気づいてあげれなかったのです、何も。
仕事もやめ、一人暮らしの部屋を引き上げ、次の仕事を探してるの、と聞いていた矢先でした。
私はもう、彼女の倍を生きてしまいました、本当に、早い。
ご免ね、普段は忘れている、あなたの事、私忙しいの・・・、
でも、あの年から、あなたがいなくなったあの年から、毎年この季節、
美しく、華麗なイルミネーションを見れば見るほど、切なく,やり切れなく、
情けなさでいっぱいになるのです。