「サピエンス全史」(NO2)

2冊のこの書を一応読了した。一応というのは、理解が不十分な所が多々あったし、前後のつながりに理解できないところがあったことを思い出して今一度読んでみたいと思っているからである。

今から数百万年前、とるにたらない動物だったホモ属の一種がその後の歩みの中で、ついにサピエンスとして全動植物の頂点にたつようになったことを説く。

この食物連鎖の頂点に立ったということは地球上に存在する無数の動直物を絶滅に追い込んだ。
このサピエンスの歴史は、従って地球上の生物の幸福という点では全く正反対の役割を果たしたのだ。今、科学革命の進行する中で、サピエンスは自ら生み出す科学的な成果によって自らを支配することになるかも知れない別のサピエンスを想定しないわけには行かないと言う。

作者は「幸福」というカテゴリーからサピエンスの歩みを説明する。幸福とは何だ、また今後幸福は進むのか、いろいろな深刻な問題提起を与えられている感がする。だからもう一度しっかり読み返してみたいと思っている。
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