来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
天安門事件から30年
1989年の6月の初め、民主化を求める中国の学生や一般民衆の要求を戦車をもって蹂躙した。私はそれまで、中国への興味関心が大きく、数年内に中国への旅行を考え、少しでもこの旅行を充実させたいと思い、独学で中国語を会得したいと、テレビの「中国語講座」を熱心に勉強していた。
中国の歴史など、中国共産党の歴史を含め非常に興味をもっていた。例の三国志の主人公の英雄たちへの共感の気持ちが大きかったのではないだろうか。
しかし、例の天安門事件。これはないだろう、と落胆と怒りの気持ちにおそわれた。そしてこれをきっかけに中国の指導部、中国共産党、などへの共感などは一掃され、同時に中国語への熱意も完全になくなった。もちろん中国旅行への気持ちも。
それはともかくとして、中国共産党の民主主義弾圧の方針は、20世紀初めの「五・四運動」から始まる民主主義の運動や革命の闘いなどの世界の人々の共感の気持ちをもう踏みにじっているとしか思えない。今、中国は経済の力ではアメリカに匹敵する地位にあるようだが、「民主主義」(一般国民が政治への参加を保障することが基本)、国民の人権保障、などという近代の「常識」を否定する方向をひたすら進もうとするのであれば、中国の世界史上の役割は決して大きくならないだろう。
時間がかかるだろうが、世界最大の人口をもつ世界史上最もすぐれた役割を果たしてきた中国の国民が上の民主主義をいずれ勝ち取っていくと信じたい。
今の中国政府のまま、中国が世界の経済や社会問題を指導していくなど、想像もしたくない。
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