わが先祖が来道したころのこと

私の母の祖父にあたる人が明治35年ころ、新潟県から北海道に移住してきた。当初、札幌郊外の篠路のあたりにはいったようだが、数年後そこをはなれて道北の和寒村に移住したという。

ちょうどそのころ(明治30年代初め)鉄道が道北までつながったことも幸いした。テレビ(「青天を衝け」)で「藍」の栽培が出てきたことから、和寒でも当初この栽培があったらしいという話を思い出した。

私がまだ子どものころ、ばあちゃんが何度も言っていた。「お前たちに白いご飯を食べさせたいという気持ちで稲作に取り組んだんだよ」と。

私たちが子どもころ、北海道の農村は稲作の本場だった。今は明治期に始まったとすれば、4代目あたりだろう。だから北海道の明治維新は道南での「箱館戦争」がドラティックな画面だったろうが、道北は維新以降の開拓の苦闘の歴史を刻んでいる。

歴史をどこまで伝えていけばいいのか、と4月になると思うのだが。今、司馬遼太郎の「歴史の中の日本」を読んでいる。

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