来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
たばこのプラスマイナス
マイケル・サンデルさんというアメリカの哲学者がいる。彼が書いた「ハーバード白熱教室・上下」巻は日本でもかなり売れた。哲学書というよりちょっとした教養書とでもいうものだろう。
この書(「東大特別授業」)の冒頭に、面白い例がある。テーマは「殺人に正義はあるか」その他であるが、たばこの功罪が説かれている。たばこはどのくらいの問題点があるか。
チェコ共和国の例だが、「チェコ政府は国民の喫煙によって得をしている」という。たばこ関連商品の様々な税収入だが、それ以上に喫煙が原因で早く死ぬ人がいて、住宅費や医療費、年金を払う必要がなくなる(政府が国民の住宅や医療の費用を負担している国)。この計算をしたのはたばこ会社でメディアにたたかれてこの心ない計算について謝罪したのだそうだ。ここでは「命の値段」が入っていない。早く死んだら費用が浮く、という話になるが、こういう費用対効果の安直な数字は他にもあるのではないだろうか。
日本などでは、喫煙によるプラスの数字が2兆5千万円、反面のたばこによる経済損失が約4兆3千万円と示されていた。今はどうだろう。これだけたばこによるマイナスが大きいのであれば、全面的に禁煙法をつくって日本国内はたばこは一切ダメというようにしたらどうだろう、などと思うこともあるが、しかしこういう「魔女狩り」的な措置は問題でもあるとも思う。
結局サンデルさんは学生たちに討論のテーマを提供しただけだから、たばこが一般的にダメとかOKとかの話ではない。
この書(「東大特別授業」)の冒頭に、面白い例がある。テーマは「殺人に正義はあるか」その他であるが、たばこの功罪が説かれている。たばこはどのくらいの問題点があるか。
チェコ共和国の例だが、「チェコ政府は国民の喫煙によって得をしている」という。たばこ関連商品の様々な税収入だが、それ以上に喫煙が原因で早く死ぬ人がいて、住宅費や医療費、年金を払う必要がなくなる(政府が国民の住宅や医療の費用を負担している国)。この計算をしたのはたばこ会社でメディアにたたかれてこの心ない計算について謝罪したのだそうだ。ここでは「命の値段」が入っていない。早く死んだら費用が浮く、という話になるが、こういう費用対効果の安直な数字は他にもあるのではないだろうか。
日本などでは、喫煙によるプラスの数字が2兆5千万円、反面のたばこによる経済損失が約4兆3千万円と示されていた。今はどうだろう。これだけたばこによるマイナスが大きいのであれば、全面的に禁煙法をつくって日本国内はたばこは一切ダメというようにしたらどうだろう、などと思うこともあるが、しかしこういう「魔女狩り」的な措置は問題でもあるとも思う。
結局サンデルさんは学生たちに討論のテーマを提供しただけだから、たばこが一般的にダメとかOKとかの話ではない。
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