際限なき武力強化政策になるのでは

毎日、軍備強化策が言われている。ロシアを含めて近隣諸国の武力行使の心配を前提に「防衛力強化」の方針を大きく推進することを連日報じている。反撃能力を強めるということも重点にすれば、これはもう歯止めはきかない。

専守防衛などはいつの話だ、ということになっている。日本国憲法の前文や第九条の理念、戦後の「平和国家再建」の宣言など、すっかりチャラになってしまったようだ。現在のロ、中、北などとの関係を前提にして日本の防衛力強化策をいうのであれば、敵基地攻撃をも強調するのであれば、日本のこれからはまさに軍備拡張一直線という方向になっていくのだろう。

しかも岸田首相の話で、近隣諸国との平和共存を徹底的に追求していこうという趣旨の話など全く出てきていないのではないか。ひたすら軍備強化策だ。このためにカネをどれだけ使おうとしても「国民は支持してくれるだろう」みたいなアタマだ。

1941年12月8日はもう72年前だった。それはもうはるか大昔だ、これからは新しい国際秩序に対抗する日本の軍事態勢を強化しなければならない、そういう施政方針になっているのではないか、と心配。今のような国際事情だからこそ、日本の出番が来た、平和共存の世界の方向を全力をあげて進めるのだ、という政策をうたおうではないか、という総理大臣の声を聞きたい、それは今やもうあり得ないユメなのだろうか。
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