来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
「青い目の人形」のこと(NO2)
あらためてこの人形について復習しておきます。大筋は昨日の記事でご理解いただけると思いますが、この「人形」関連事項は、非常に意味の深いものがあると感じています。大筋の流れは次のようです。
(1)まず、この人形のやりとりについてですが、アメリカから日本に贈られたのは12,739体、1926年(昭和元年)のことでした。「人形大使」です。
(2)誰がなんのために行ったのか、ということでいえば、親日家の宣教師シドニー・L・ギューリック博士の提唱でした。博士の呼びかけに応えてくれた270万人(中心は子どもたち)が「親善人形」を日本に送ってくれました。当時、アメリカでは、増え続ける日本人移民への反感と排日感情が高まっていたとのこと。(「日本人移民は同化しえない人種であり、米国にとって危険である。日本人の異常な出生率によって白人人口は黄色人種に飲み込まれてしまう。また日本人は低賃金でもよく働くなど…白人労働者はやがて圧迫されるであろう」・是澤博昭著「青い目の人形と近代日本」)。
(3)日本での受けいれ等。1927年3月3日、東京・日本青年館で盛大な歓迎会がおこなわれました。このとき、日本側でこの人形を受け取る「大使」として登場したのが、今年の大河ドラマの主人公渋沢栄一でした。彼は民間外交の代表者の役割を果たしていたとのこと。
(4)日米の二人の立役者がいて、この人形をめぐる壮大なドラマが生まれたのだと思います。ちなみに二人の生年を記しておきましょう。ギューリック:1860~1945。渋沢:1840~1931。そしてギューリックは1888年から1913年まで日本の大学での講義や各地へのキリスト教宣教などの仕事をしていました。
(5)昨日のコラムで童謡「青い目の人形」について触れましたが、この歌は上の親善人形よりも早く1921年に作られています。1923年の関東大震災に対する支援がアメリカでも叫ばれ、その際にこの歌を耳にするアメリカ人が多く出てきたようです。ギューリック博士もその一人で、人形好きな日本の子どもたちのためにと「親善人形」が提案されたといういきさつです。
(6)1927年1月17日以降、横浜や神戸などに到着しました。そして上の「歓迎会」などを経て全国各地の学校(だけでなかったようですが)配られました。どの学校に配るかは各都道府県ごとに委ねられていたようです。北海道には643体、そのうちの一つが和寒の三和小学校に配られたサミーちゃんです。
(1)まず、この人形のやりとりについてですが、アメリカから日本に贈られたのは12,739体、1926年(昭和元年)のことでした。「人形大使」です。
(2)誰がなんのために行ったのか、ということでいえば、親日家の宣教師シドニー・L・ギューリック博士の提唱でした。博士の呼びかけに応えてくれた270万人(中心は子どもたち)が「親善人形」を日本に送ってくれました。当時、アメリカでは、増え続ける日本人移民への反感と排日感情が高まっていたとのこと。(「日本人移民は同化しえない人種であり、米国にとって危険である。日本人の異常な出生率によって白人人口は黄色人種に飲み込まれてしまう。また日本人は低賃金でもよく働くなど…白人労働者はやがて圧迫されるであろう」・是澤博昭著「青い目の人形と近代日本」)。
(3)日本での受けいれ等。1927年3月3日、東京・日本青年館で盛大な歓迎会がおこなわれました。このとき、日本側でこの人形を受け取る「大使」として登場したのが、今年の大河ドラマの主人公渋沢栄一でした。彼は民間外交の代表者の役割を果たしていたとのこと。
(4)日米の二人の立役者がいて、この人形をめぐる壮大なドラマが生まれたのだと思います。ちなみに二人の生年を記しておきましょう。ギューリック:1860~1945。渋沢:1840~1931。そしてギューリックは1888年から1913年まで日本の大学での講義や各地へのキリスト教宣教などの仕事をしていました。
(5)昨日のコラムで童謡「青い目の人形」について触れましたが、この歌は上の親善人形よりも早く1921年に作られています。1923年の関東大震災に対する支援がアメリカでも叫ばれ、その際にこの歌を耳にするアメリカ人が多く出てきたようです。ギューリック博士もその一人で、人形好きな日本の子どもたちのためにと「親善人形」が提案されたといういきさつです。
(6)1927年1月17日以降、横浜や神戸などに到着しました。そして上の「歓迎会」などを経て全国各地の学校(だけでなかったようですが)配られました。どの学校に配るかは各都道府県ごとに委ねられていたようです。北海道には643体、そのうちの一つが和寒の三和小学校に配られたサミーちゃんです。
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