来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
凶悪犯罪を防ぐことは不可能なのか
川崎市の中1年男子生徒の殺害に続いて、今回は淡路島での5人の殺害など、事前に「心配」が取りざたされ、警察は何度も相談を受けていたという。前者の場合は、報道によると「札付きの不良少年」ということでいろいろ心配があったのこと。淡路島での事件に至っては、被害者は9回も警察に相談していた。のみならず、加害者の親まで「息子が怖い」と何度も警察に相談していたというではないか。
警察は、事件が起こらなければ何もできないのか、との批判は当然にも寄せられているだろう。またできることはしていた、といっているのかも知れない。かえすがえす残念なことではある。こういう事件のたびに、「予兆」とか「事前相談」とかが指摘され、問題の事前処理の可能性が言われてきた。
問題の人物を回りの人たちが用心することは、場合によっては「村八分」的な対応になったり、「あいつをみたらドロボウと思え」的な対応になったりするかも知れない。
事後になって、いろいろ批判があったり、「もし…があれば」と指摘されるがどうしようもないことが多すぎる。
何と言われようと「○○さんは要注意人物。みんなで注意しよう」との「注意」と、その○○さんを「支援」する、あるいは「保護」するといった総合的な対応を地域で行うことができればいいのだろうが、そんなうまいことができるのだろうか。
評論家諸兄が必ずいう、「地域でもっと人間的な絆ができるよう支援できるシステムを」などというが、分かっているけれどできないというのが現状ではないのかな。
結局、凶悪犯罪がおこるたびに同じようなことが言われ続けていくだろう。「もっと厳罰に」という声だって十分あり得るのではないか。それは、凶悪犯罪を事前に防ぐというよりも、被害者とその回りの人たちの、犯罪を起こした人物への「復讐心」を少しでも満足させることになることに通じる。
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