小さなお葬式

町内会の隣人が逝去。新聞のお悔やみ欄で知った。以前なら至急回覧板で「お知らせ」があったのだが、こういうことも簡略化されたのか、と思う。

故人も卒寿を迎えたから、遺族の人たちも殊更悲しい表情はない。僧侶の40分程度の「般若心経」に始まるお経を慣れた口調で読み上げ、焼香。50分ほどの告別式だった。

「小さなお葬式」が一般化したのだろう。遺族以外の会葬者の負担は小一時間。早い話、「お布施」を差し出せばだいたいこれでいいのだろう。しかし古い人間になる私などからすれば、なんだか故人を粗末にしている感が否めない。以前のようにわけのわからない「お経」と「説教」を一時間以上聞かされるのも何だけれど…、ちょっと気になる最近の葬儀だ。だからといって以前の方式がいいと言うわけではないが…。

いずれ数年以内に自分の番にもなるのだから、自分の気持ちではなく、一般参列者の気分を忖度しての方式が重要なのだ、とは思う
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