杉原千畝って知っていますか。今年も終わり

またこんなタイトルをつけたのだが、年末のヒマ、駅近くのレンタルビデオさんから借りたDVDの何枚かの1枚が「杉原千畝」があった。

名前は知っていたが、昭和10年前後、外交官杉原千畝はリトアニアの首都カウナスという領事だった。この北欧の小さな国の領事ということも特徴的だったが、彼はこの地でドイツからの難民問題に直面する。当時ドイツは日本と同盟関係にあった。しかし杉原は日独伊の同盟に批判的であり、日米開戦を回避したいという考えをもっていた。
 
ドイツの影響で、リトアニアでもユダヤ人への迫害が行われた。杉原はこの地を離れて避難したいというユダヤ人へのビザの発給を行う。日本にも杉原のおかげで2千人のユダヤ人が避難することができた。このビザ発給については日本政府は否定的だった。日独伊同盟の関係があったから。
 
このような歴史的な事実をドラマにした映画だった。主役は唐沢寿明、2015年の作だった。戦前の日本にもヒューマニズムの精神をもった外務省の役人がいたことを知ることができたし、この杉原さんは戦後外務省からはなれた仕事に従事していたようだ。日本の外務省でもこの杉原さんの行為を認めるようになったのは1990年以降のようだった。それまで杉原外交官が存在したことすら隠していたらしい。
 
ともあれ2016年が終わる。来る年は多くの国民にとって希望の持てる年になっていくだろうか。そういありたいと願うばかりだが。

今年は2度も入院するという病気の年になった。来年は健康で過ごせる年にしたい。そんなことを心に抱く大晦日の午後10時過ぎだった。「紅白」でにぎやかな居間ではあるが。
元旦には「初日の出」を迎えるために、かつて動いたことがあったが、明日は在宅元旦の予定。
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