てんぱっていきまっしょい。

国内旅行をこよなく愛する人間の日記です。でも最近は出かけてないよねぇ。(現在コメントは事前承認制にしています。)

自慢の職場

2022年01月05日 | Weblog
背中にカイロ貼ってきたことを自慢してくる人がいる、自慢の職場(ぉぅぃぇ)
何をっ!
こっちだって、今日はポケットに1つずつ入れて来たぞっ!
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岸辺露伴は動かない(背中の正面)その1

2022年01月05日 | 岸辺露伴は動かない

露伴の担当編集者:泉京香 - 飯豊まりえ は、交差点で自分が渡る横断歩道の信号待ちをしている。
歩行者信号が赤から青に変わり、視覚障がい者向けの電子音「とおりゃんせ」が流れる。
正式名称:メロディ式 音響装置付信号機。交通量の多い交差点でも聞こえるよう、大きめの音量で流れる曲は騒音苦情の申立てもあったため、現在は苦情の少ない「鳥の鳴き声を真似た音」の出る歩行者信号に置き換わっているようです。
導入当時同級生から聞いた話では、一つの交差点でも渡る方向により「とうりゃんせ」と「かごめかごめ」を使い分けていたと
聞いたことがありますが、確認が取れていません。その他のエピソード(同じ同級生談)としては、「笑っていいとも」にゲスト出演した片岡鶴太郎(当時彼は近藤正臣のモノマネをネタとしていた)が、歩行者信号を渡る近藤正臣が「とおりゃんせ」をあの通りの口調で歌詞を語りながら歩いて行ったのを、カッコイイと思って見た。という話が記憶にありますな。
先日、杜王町に住む人気漫画家:岸辺露伴 - 高橋一生 に、原稿料の前借りを依頼された後
露伴の自宅に向かう前の言葉がきっかけとなり、坂という文字が付く場所に立ち寄るつもりのようだ。
その言葉とは、

場所というのは重要だ、よく幽霊は人に憑くというが、妖怪は場所に憑くと言うだろ。
坂と言うのは、そういう場所のひとつだ。気を付けた方がいい。

というものだった。
露伴と別れた後、泉が検索にヒットしたのは「六壁坂」であったが
とりあえず近場で、「坂」がつく地名で露伴の言うようなエピソードがある場所があるのかをあたってみるつもりらしい。
スマホを頼りに、泉が辿り着いたのは「平坂」という地名プレートの場所。

しかし、その平坂という名の場所を見た泉は驚く。

あれっ、「坂」じゃないっ。

そう、彼女が訪れた「平坂」という場所は、鉄道高架付近のアーケードで、陽も射さないなんとも薄暗い路地裏の平坦な小道だったのだ。
店舗があるのは表側で、その小道は店の厨房裏のような扱い。賑わいどころか、人通りすらない。
でも、せっかくネット検索で調べて来たのだから、ちょっと冷やかしに通ってみようかと、泉は平坂を歩き出す。
取り出したタブレットには、ネット検索でヒットしたwebページが表示されている。

都市伝説ハンターやすこの
恐怖と悪夢の楽園

「平坂」の怖い話

皆さん、平坂を知っていますか?
「平坂では決して振り返ってはいけない!」
そんな話を都市伝説ハンター仲間のおなじみキョンちゃんから教えてもらったのは一週間前。平坂?聞いたことなかった。ひらさか?平らな坂?
なんか矛盾しているけど・・・。

「どんな坂なの?呪縛霊系?」
キョンちゃんはニヤリとして言った。
「平坂で振り返ると戻れないよ」
どういうこと?戻れないって、どこに行くの?

「今から行ってくるね!」
(読み取れないので不明)

振り返ると戻れない、かごめかごめが聞こえるとき。・・・かごめかごめ?
そのとき歩行者信号の電子音が流れてくることに、ハッと気づく泉。
あ、これ「とおりゃんせ」だ、てか振り返っちゃったしぃ。
ここもハズレかなぁ・・・。
そう言って歩き出す泉。どうやら何か所か回ったらしい。
だが、数歩歩き出した時、その足取りが止まる。
歩行者信号の電子音が「とおりゃんせ」から「かごめかごめ」に変わっていたからだ。
それまで吹いていなかった風が、彼女の身体を通り抜け背後が薄暗くなる。
彼女は気づいてはいないが、後ろから無数の腕が彼女を捉えようと迫っているのだ。
数々の手がその指を広げ、彼女の頬の横をかすめている。
寒気がしてその方向を見たいが、見ることができない。

ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ。

スマホの呼び出し音が鳴り、電話をとる泉。
その音に追い払われるかのように、沢山の腕たちは消えていた。

あぁ、会議の議事録。すぐやりますっ!

泉は前方へ駆け出し、社へ戻って行った。

ヤバぁい、忘れてたぁぁぁ~っ。

オープニング

露伴の自宅兼スタジオに、泉がやってくる。
荷造りをしている露伴に、「まさか、夜逃げですか?破産しちゃったから。」と、相変わらずうっすら空気を読まない感じの問いかけをする。
大丈夫です、前借りの件は編集部から経理の方に頼んでありますし、漫画のネタも私、いろいろと集めてますからっ。
ドンドン描いて、この家守りましょっ!

ケーキと茶封筒を手に、慰めてるのか励ましてるのか、うっす~く傷口をえぐりに来ているのか、口上の止まらない泉。

ありがたいね、僕の家のことをそんなに心配してくれて。(棒読み)

当然ですよぉ、私ここ好きですもん。なんか落ち着くっていうか、ホッとするんですよねぇ。

泉君、ここは君のカフェじゃないんだぞ。

兎に角、夜逃げは止めましょ、先生。

ちぃ~うっ、取材だ。

あぁ~、いつからですか?

2~3日くらいで戻るという露伴に、原稿を落とさないように次の号の締め切りが明後日であることを伝る泉。
いつもどおり前日には原稿が仕上がることを彼女に伝える、露伴は原稿を落としたこと(締め切りに間に合わないこと)がないらしい。そういう意味では、担当を泣かせていたりしない作家のようだ。

でもぉ、取材って六壁坂ですか?
無駄に勘のいいというか、ある意味持っている泉。露伴の話をヒントに、危ないランニング男について検索で調べているうちに、六壁坂という地名へたどり着いたらしい。よって露伴が買い占めた場所は六壁坂ではないかという。

ちょっと思っていたんだけど、君。案外勘がいいな。(褒めてない褒めてないぞ)

まぁ、担当編集としてぇ、作家さんのことはいろいろと知っておかないと。(気づいてない、気づいてないぞ)
特に露伴先生わぁ~、

何だっ!

あ、おいしいケーキ買ってきましたぁ~。(ご機嫌で窓際の場所に移動)

だから、ここは君のカフェじゃないっ!

ケーキの箱を開けながら、泉は六壁坂については妖怪伝説の情報が全然ないから、余り期待できないのではないかと言う。
伝説があるらしいというだけで、伝承などについての記述・口述等が見当たらないのだ。
だが、露伴は書くことも話すことも絶対にタブーと言うことは、逆に信ぴょう性があるという。今のようにすぐにWebに載せられる時代でなければ、あったという事実だけが残るからというのが彼の推察らしい。
泉は、露伴の座る作業デスクに近づき、自分がプリントアウトしたお手製の資料を露伴に渡す。
内容は坂道に厳選した

泉 京香セレクト!
の都市伝説』おすすめリスト

 

という表紙が手書きされている。

内容は、いかにもネットで検索したような内容だと露伴に小馬鹿にされるが、そこはひるまない泉。
行けるところは、先ほどのように現地に出かけているという。さっきの道も「坂」と書いてあったが、実際は平らな道だったことを報告する。

別に重要なのは、地形じゃない。

でも、平らだったら坂じゃないですよ。

坂というのは、境目だという説もある。
あるモノを区切る境界線(紙の上に〇を2つ描き、その間に線(境)を引く。)あっちとこっち
踏み込んではいけない、関わってはならない線引きだ。(デスクの向こう側の角を使って、その紙に折り目をつける。)
よくあるだろう、絶対に見てはいけないものを見てしまう【見るなのタブー】

あぁ~、鶴の恩返しとか?

覗くな、開けるな、見るな・・・或いは、振り返るな。
世界中にあるし、日本神話にもまさに境目である坂道の話もあるしな。

へぇぇぇ~。

僕が今興味を持っているのもそういう坂だ。そして、そのタブーを超えた先(そう言って紙の折り目の向こうを指で指し示す。)そこにネタがある。
もちろん、簡単に超えていいものじゃない。

分かりました、で、(この資料の)どこから取材しますぅ?

・・・。あのなぁ。

ここいいと思うんですよねぇ、転ぶとなんと10年以内に死んでしまうという【呪いの坂道】

そりゃ、10年もあれば死ぬ奴もいるだろうな、それよりいいから君は返れ!僕は描き始めたいんだっ!明日までに原稿を上げるんだからなっ!

そういって泉の両腕を抱え、泉の片足を踏んでもお構いなしでそのまま玄関先へと送り出そうとする。
なんとか踏ん張る泉だが、とうとう玄関前に送り出され、資料の受取も断られた彼女は、腕にハンドバックを通されて扉を閉められる。

もぉ~っ、せっかく調べたのにぃっ!
登って来た石段を下りて帰ろうとしたとき、露伴の屋敷周りの石垣に不審な男(市川猿之助)
の前を通り過ぎる。
その男は、淡い紫のスーツに営業カバン。まぁ身なりは普通なのだが、背中をぴったりと石垣につけて横歩きに坂を登っているのだ。
通り過ぎようとして気になり、後ろを向くとぴったりと背中を石垣につけて立ち止まり、目線を彼女と合わせないように男はふるまっている。
2,3歩歩き出して振り向く、1歩歩いて振り向く「だるまさんが転んだ状態」。
気にはなったものの、再び石段を歩き始めて露伴の言った言葉を思い出す泉。

坂というのは、境目だという説もある。
絶対に見てはいけないものを見てしまう【見るなのタブー】
覗くな、開けるな、見るな・・・或いは、振り返るな。

そっか、あそこは坂道じゃないから(リストから)ボツにしたんだ・・・でも、ヨシッ!

彼女は、心当たりのある場所へ向かうことにした。

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