有給休暇が消えちゃうんで、どっかで休みたいなと
なんとかなりそうな日に、お休みを申請しておりました。
実際は、五覧表だの表さえ出さないで勝手に直す人とか
まだ報告を出さない人のおかげで、仕事が進まないまま休みに突入w
そして、同じ班のパートさんが恐らくだけど、試験を受けている気がします。
まぁ、しゃーないわな。合格すりゃ異動できるんだし、知らんけど。
有給休暇が消えちゃうんで、どっかで休みたいなと
なんとかなりそうな日に、お休みを申請しておりました。
実際は、五覧表だの表さえ出さないで勝手に直す人とか
まだ報告を出さない人のおかげで、仕事が進まないまま休みに突入w
そして、同じ班のパートさんが恐らくだけど、試験を受けている気がします。
まぁ、しゃーないわな。合格すりゃ異動できるんだし、知らんけど。
奉行所の牢屋で
カイ(カリマ剛ケアリイオカラニ)が逃げ出した牢屋では、彼が逃亡のため床板に開けた大穴を、トリの友人でオランダ人を父に持つが蘭語は不得手な青年:未章(みしょう)トラウデン都仁 が大工の一人として修繕にあたっていた。
狭い畳敷きの牢屋に10数名の外国人の大男たちが押し込められていては、喧嘩が起きても不思議ではない。
ちょっとしたことで騒ぎが起き、暴力行為が日常となっていることに驚く未章。
棒を携えた牢番が2人がかりでやっと静かになる。
それを目の当たりにして、もしや柳屋にいるカイは下僕ではなく、ここから逃げ出したのではないかと考える。
この壁や畳に残っている血は、ケガをしていたカイのものかも知れないのだ。
柳屋に寄った未章、
置屋「柳屋」に居候の男、医術の他に英語の心得がある。:神頭有右生(こうず ゆうせい)髙嶋政宏
芸妓見習いの少女:トリ(都麗)久保田紗友
通詞だった父親の失踪の謎を追って江戸からやって来た青年:伊嶋壮多(いじま そうた)永瀬廉
たちに、そのことを伝える。
牢ぬけ・・・。
あぁ、カイは出島の下僕ではなか。
オアフちゅう島から来た漂流民ばい。
牢屋から脱走ばしてきたってこと。
ただの脱走やなか。
今沖に浮かんどる船は、カイらを引き取りに来たアメリカの軍艦ばい。
奉行所は必死んなってカイば探しとる。
まだカイは眠っている。
知らせんば、ならんたい。
奉行所へ行こうとするトリを、壮多が呼び止める。
トリ、カイを牢に返したらまたカイは同じ目にあう。
わかっとぅ・・・
殴られて蹴られて・・・
わかっとぅ。
カイは必死で逃げてきたんだ、そんなところへ返すなんて・・・。
だからって何ができるぅ?
奥で薬草を調合していた神頭が会話に加わって来た。
あの役人も言ってたろぉ~、今あいつらがここに乗り込んできたら(首をはねられる仕草)
さぁ~、どうする。江戸へ逃げるかい?お前はそれでいい、でもこいつらはどうなる。
長崎でこそ目立たないが、顔立ちが混血児と分かるトリや未章は長崎以外では生きられないのだ。
この町で生きてきた、これからも生きていく。
生まれた土地から弾かれるってことがどういうことか、おまえには解るかい?
こん顔で、よそで生きるのは無理ばい。
うちも・・・うちは、芸妓になりたかさ。唐人と遊女の娘やなんて、よその町では無理かもしらん。
ばってん、ここでは願いが叶うとよ、長崎やけん。
迎えの船はもう来てる。牢に戻っても、しばらくの我慢だ。(船に)乗ればアメリカに帰れる。
ここでずぅ~と息潜めてるより、その方が先もある。
明日、検番に届ける。明日・・・。
決して乗り気ではないトリと壮多の肩を叩く塩頭。
それが、カイにとって最善の行為でないことは皆理解できているのだ。
目が覚めていたカイは、彼らを見つめていた。
唐人屋敷
柳屋の売れっ妓芸者。豪胆で頼りになる、トリの姉貴分:季蝶(きちょう)木月あかり が、他の芸者や供を連れ立って唐人屋敷にやってくる。
いかつい門番にも「船主のリュウさんに呼ばれております。」と告げるだけで、彼女たちは鑑札なしで通行可能なのだ。(男性は鑑札を見せている。)
その中には、三味線を演奏するためのトリも来ていた。
ただ、カイのことで気持ちが晴れずに暗い表情をしている。
夜になり、柳屋でうたたねをしていた壮多が目を覚ますと
布団にいたはずのカイの姿が無い。
ケガをしていたカイは外に出られる筈もなく、座敷の廊下に座り込んでいた。
カイは昼間の壮多たちの会話から、意味は解らないまでも何かを察していたのだろう。
もう逃げなくてもいいんだ、力になれなくてごめんな。
でも少しうらやましいよ、俺には帰るところなんてないから。
父親の帽子を握りしめたまま、壮多の手をとるカイ。
ファザー?
アイ・ファザー
ファザー、会い、会える。
アメリカに帰れば、カイは父親に会えるものと思い。両手で「握手」の仕草をする壮多。
しかし、首を振るカイ。
ア・オーレ
そう言って、天を指さす。そう、彼の父は亡くなっていたのだ。
驚く壮多。母についてマザーと聞いてみると
マダァー
再び天を指さすカイ。二親とも亡くなっているらしい。
座敷の奥から塩頭の地球儀を取り出す壮多、カイにオアフの場所をきくと
ゆっくりと日本からオアフを指でなぞり、故郷へ帰りたいのか尋ねるが
ア・オーレ
という彼の返事に驚く、カイはオアフに帰りたいわけではない。
地球儀の上をぐるぐると指を回して指し示すカイ。
ア・アイ(地球儀をぐるぐる指さし)ファーダー(壮多を指さす)
お父さんは船乗りだった?
カイ(地球儀をぐるぐる指さす)
そうか、お前も船乗りになりたいんだ。
ハイ・アイ・・・イムンアエナポーキ
イムンアエナポーキ・・・そうか、そういうことか。
壮多が表を指さし、イムンアエナポーキと言えば
カイも表を指さし、イムンアエナポーキと答える。
壮多は、カイの言葉から伝わる彼の意思を理解することができ、喜びの余り彼に抱きつく。
翌朝、カイに肩を貸し海辺を歩く壮多。
未章は、柳屋からカイと壮多がいなくなったことをトリに知らせる。
2人を海辺でみつけたトリと未章。
どこに行くつもり。
カイを乗せてくれる船を探す。
船ならある、アメリカから迎えが来とる。
牢に戻ればじき乗れる。
カイは出て行きたいんだ。
その言葉に、驚くトリ。
暗い牢や、自分を殴ったりあざけ笑ったりする連中や生まれた土地からも離れて、ただ何処か遠くへ。
顔を背ける未章、顔立ちだけは異国人なのにトリと違って外国語が離せない彼には、少しだけカイの気持ちが理解できる。
でも、そげん・・・。
イムンアっ!(壮多、海を指さす)
アイ・イムンア(カイ、海を指さす)
カイの故郷の言葉だ。
「自分を信じて前に進もう。」
意味の解ったと?
首を振る壮多。
全然、でもきっとそうだ。←え?
再びカイを担ごうとする壮多に、肩を貸す未章。
浜辺を進もうとする3人に、後ろからトリが話しかける。
誰にも知られず、好き勝手遠くの国へ行くやなんて、できるわけなか。
生きていけるわけなか。
乗れる船なんてもなか、助けてくれる人もなか。
異人やろうが日本人やろうが、そげんことば願って叶うはずがなか。
ここならできる、ここは長崎だろっ!
そう言ってトリに笑いかける壮多。(朝日が眩しいっ!)
なんね、そぃはうちの台詞ばい。
ようやく笑みの戻ったトリが、3人に追いつく。
すると、松林の陰から会話を聞いていたのか、太い棒を持った塩頭が戻れと言って現れる。
(先生、いいですね。ソフトなジャイアンスタイル。)
戻れ。
先生。
壮多がトリにカイの肩を担いでもらい、塩頭の前に歩み出る。
今奉行所にカイを渡すわけには・・・。
やみくもに動いたって、潰されるだけだぃ。
どうしたら日本から出られるか、ゆっくり考えようじゃねぇか。
砂浜に棒を放り投げ、不敵に微笑む。
こうして、機動力の若者たちと知恵者のパーディができあがった、ミタイナ。
本日はここまで
こうしてみると、やたら登場人物たちが親切に見えますが
現在の長崎でもそれは、デフォルトなんであります。
むしろ1に登場した長屋の女性とか通詞会所の人の態度ったら、地元の人からNHKにクレームが出るのではないかと
オラは勝手に心配しております。
それくらい、長崎の人は困った人に寛容というか親切で
初めて長崎に行った人は、だいたいヒキます。
大丈夫、あなたはひとりじゃない。オラもヒキました。
でも帰る頃には、困った人を見かけたとき
なんで親切にしてあげなかったんだろうと、空港バスの中でだいたい落ち込みます。
最近、そういうことで落ち込んでいないです。
きっと汚れてるのね(ゴーナキ)