かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

一昨年の今日は村形さんと母と私の三人で高知の得月楼に

2019-05-16 20:27:07 | ブログ記事
gooblogが知らせてきてくれるから、
一昨年の今日は、すでに故人になってしまった村形明子さんと私の母と私の三人で、高知市の得月楼で一緒に昼食をともにしたことがわかる。
自分の備忘のために、そのことを今日の記事にしておいて、
来年の今日、また思い出せるようにしておく。
 
昨年の今日はまだ生きていた母と村形さん

今日は神戸から帰宅して、買ってきたケーキを食べてコーヒーを飲んでから睡魔に襲われて先ほどまで爆睡していた。いま目覚めてパソコンを開くと、gooブログが知らせてきてくれる昨年......
 

そして、昨年の今日は、

6月にイギリスに行くために

神戸のパスポートセンターにパスポートの更新に行っていたことがわかる。

これも昨年の記事を貼りつけておいて、来年思い出せるようにしておく。

神戸パスポートセンターに来ています

 

こうして今年が去年になり、来年が今年になり、

年年歳歳、私は年を取っていく。

*

☆会ひたきと思ふ人らは彼の世へと逝きて今年も此の世にわたし

☆イギリスも行きて行きたき海外は今はなくなり彼の世ちかづく

☆十年(ととせ)用パスポートとり外国(とつくに)に八十歳(やとせ)まで行くわれにあらずや

☆八十歳(やとせ)まで生きてゐるやら八十歳(やとせ)には死んでいるやら知らずにわれは

☆死ぬことは母に会ふこと死ぬことは村形明子さんに会ふこと

☆彼の世には会ひたき人が溢るればわれには悪くなき彼の世逝き

☆怒鳴られて生きるは嫌と思ふとき彼の世に逝きし人らを思ふ


推敲について

2019-05-16 15:57:37 | ブログ記事
これも非公開希望さんのコメントに対する反応になるかもしれません。

私は基本的に、
文章でも短歌でも推敲をしません。

推敲するのが面倒なのと、
推敲すると、だんだん初めに思っていたことから離れていくことがあるからです。

が、明らかにタイピングミスとか、助詞とかが間違っているときは直します。

それは、読まれた方に私の書いたものが意味不明にならないようにと思ってのことです。

そういうやり方ですので、たいがい記事を書いたらすぐにアップします。

よいことか悪いことかわかりませんが、私の性分なのでしょう。

短歌も、たいがい即詠ですので、
どこかに歌を出すときも、すぐに出来上がります。

これもよいことか悪いことかわかりませんが、
おそらく悪いことなのでしょう。

選者の先生方は、推敲ということをやかましく言われます。

が、私は推敲する力がないこともありますが、
歌というのは、つぶやきだと思っているから、
推敲すると違うものになるような気がするのです。

その意味では、今朝書いた記事の和泉式部などは理想的ですね。

彼女は、日常的に話す会話が和歌になっていたと言われていますから。

そこまでいけば神業ですね。

そういうふうに口から出まかせのように詠う歌が秀歌、あるいは名歌になるというのは彼女が天才だった証しだと思います。

彼女の歌は内容が優れているだけでなく、韻律も優れています。

詠い馴れているから、出まかせに詠っても、自然に韻律も整うのかもしれません。

私は、歌人というものは、ここまでにならないと本物でないような気がしています。

推敲の話から、また短歌の話になりましたが、日ごろ考えていることを書きました。



ご質問をいただきましたので、お応えします

2019-05-16 13:16:28 | ブログ記事
イギリスで夫に殴られたのは、
ヒースロー空港で置き引きに遭う前でした。

私の夫のよいところは、
置き引きに遭うような大きな事件でも、
そのために怒るというようなことはしません。

置き引きに遭った荷物の中には、
夫が旅行中もずっと取り掛かっていた仕事のパソコンも入っていました。

が、夫は、
荷物番をしていた私を一切責めませんでした。

そういうところは、夫は偉いと思います。

が、置き引きに遭ってしまったのは、
夫がお土産を買うのに手間取ったことが遠因でした。

添乗員さんが、
ツアー仲間の人たちは既に搭乗口に並んでいると荷物番をしていた私に告げに来て、
空港の待合室で連日の疲れから、うとうとしていた私が、急に立ち上がって夫を探しに行った、その間隙に置き引きされてしまったのでした。

たぶん置き引きのプロ集団が、乗客の隙を見逃さなかったのでしょうね。

皆様も、外国に旅行されるときには、くれぐれも、お気を付けください。

外国は、日本ほど治安がよくないですから。

ウエールズのホテルで夫に殴られた原因も聞かれましたが、
この原因は、
当日、シェークスピアの生地を観光したのでしたが、
その街をたくさん歩いたから、
疲れやすい私が、夫に、私に合わせてほしいと頼んだことからでした。

夫は健康ですから、いくらでも歩けます。

が、私は心臓弁膜症でしたので、手術を受けたと言っても人並みには歩けません。
それを理解してほしいと頼んだのでした。

が、夫は、せっかく外国に来ているのに、私に合わすのは嫌だと言うのです。

見たいところを目いっぱい見たいと。

その気持ちはわかるのですが、
私も見知らぬ外国で、一人だけにされたら不安です。

そんなこんなで喧嘩になり、
挙句の果てに、
その前の年に、夫が、私が食事の準備をしたにも関わらず、急に家を飛び出して、
シニアカレッジで知り合った女性と二人きりで映画を見に行ったことなどをなじったから、
怒った夫が私を殴ったのでした。

夫は、私が言い止めなかったから仕方なかったというのですが、
殴るのは卑怯だと思います。

確かに殴られたら、それ以上は言えなくなりますが、
それは納得したからではないからです。

むしろ私の怒りは強まります。

その怒りを我慢すると、私は鬱になるのです。

そこのところが、夫にはわからないようです。

一方的に妻の私が悪いと思うようですが、妻も奴隷ではありません。

自分の考えも意見も持っています。

とにかく夫は、
何でも俺に従えの人ですから、妻の私が何か言うのが我慢ならないのでしょう。

昔気質といえば、そうかもしれませんが・・・。

これで、非公開希望のコメンターさんのご質問の答えになりましたでしょうか?


エロスは知性である

2019-05-16 11:46:24 | ブログ記事
逆説めいているが、
究極のところ、エロスは知性だと思う。

数日前に書いた大正時代の毒女、伊藤野枝も、現代の鬼女、木嶋佳苗も
共通するところは、その知性だと思う。

美人は三日見たら見飽きると言われるが、
知性は飽きられることがない。

伊藤野枝は男性的な文章を書いたと言われている。

一読した段階では、書き手は男性だと思われるような力強い文章を書いたという。

木嶋佳苗のほうは、文才のことは聞き及んでいないが、
達筆だということを聞けば、文章も巧みなのではあるまいか。

だからこそ、新聞社のデスクの男性も落とされてしまったのであろう。

伊藤野枝も、最初飛び込んだ思想家、辻潤に翻訳の仕方を学んだと言われているが、
たぶん、そのとき、文章の書き方も学んだのであろう。

ただ性的な魅力だけでは、辻潤とか大杉栄のような、インテリの大物を落とすことはできない。

男を惹きつけようと思えば、技が必要なのである。

以前も書いたが、
中国で傾城の美女と言われて漢詩などにも歌われた楊貴妃も、
実は、それほどの美女でもなく、
彼女の魅力は、楽器が奏でられて、踊りがうまかったことだと言われている。

楊貴妃の時代は、女性が文章を書くということは、あまりなかったかもしれない。

文章を書く代わりに、楊貴妃は楽器、踊りに秀でていたのである。

一方、日本の平安時代のモテ女として有名なのは和泉式部である。

和泉式部は和歌の妙手であり、その日常の会話も和歌でなされていたほどであった。

平安時代は和歌が男女とも必須の教養であった。

その和歌に秀でていれば、異性の心を虜にすることができたのである。

和泉式部は、天皇の息子である親王二人から求婚されている。

為尊親王と敦道親王が、その人たちであった。

敦道親王は為尊親王の弟君であられる。

為尊親王が亡くなってから、その弟君に求婚されたのである。

それだけでも、どれだけのモテ女であったかがわかると思う。

和泉式部の残した歌に、こんな歌がある。

☆物思へば沢の螢もわが身よりあくがれ出づるたまかとぞ見る

歌意は、

「(思いつめて)ものを思っていると、
沢を飛び交っている蛍でさえも、私の身体から出た魂のように見えることだよ」

いま、私達が読んでも素晴らしい歌ですね。

この才気に、当時の貴族の子息たちも夢中になってしまったのでしょうね。

ああ、私も、今からでも、こういう歌が詠えるような歌人になりたい。


いま非公開希望のコメントが入りました。

その方は、「文章を書くのに時間がかかる」とお書きです。

文章は馴れです。

書き続けていれば、だんだん早く書けるようになります。

そのためには、毎日blogの記事を書くことは特効薬になるかもです。

書かれた文章に、基本的に上手い、下手はありません。

あるのは個性です。

ですから、
書くことを恐れないで、どんどん書けば、その人らしい文章が書けるようになると思います。

最初は、人の真似でも、書いているうちに、その人らしさが出てくるのが文章です。

コメントくださった方も、どうぞ文章を書くことに馴れてください。

そして、公開希望のコメントをくださいませ。

お待ちしています。