夫は昨日の朝、車にいっぱい荷物を積み込んで一人で山口県方面に出かけた。
独りで車中泊をするのだそう。
私も一緒に行ってもよかったのだが、
まだ暑さが残るから、ひょっとして暑かったら嫌だからやめておいた。
夫とは何度か車中泊をしたことがある。
いつもお盆のころである。
お坊さんに盆経をあげてもらったら、急に片付いた気になってどこかに行きたくなるのである。
早めに予約しておけばいいが、いつもその日になって行くことを決める。
夫の予定が立たないことが多いから。
高野山に行ったときはお寺に泊めてもらおうとしたが、
あまりにも宿坊代が高いので、竜神温泉の近くで車中泊をした。
あのときは、その後、北山村に回って、やはり車中泊をした。
いずれも山の中だったから、涼しかった。
道中、熊野神宮とか那智大社とかを巡って有意義な旅であった。
これに味をしめて、
その次の年は、日本海に向けて車を走らせて、城崎温泉の近くのキャンプ場で車中泊をした。
が、車を停めた場所がトイレの近くだったため、臭くて私は眠れなかった。
その次の年は小浜に行ったが、
岸壁のそばなら涼しいだろうと、確か小浜の岸壁だったと記憶しているが、
車を停めて車中泊をしたが、これが暑くて暑くて・・・。
海から熱風が吹いてくるのだ。
私の育った高知県では、昼間は暑くても、夜になると海からくる風は涼しかった。
私のような暑がりではない夫は眠れたようだったが、
暑がりの私は一睡もできなかったから、それ以後、車中泊はやめた。
実は、今年のお盆のときも、
私は、どこか涼しいところをと思って、急遽、奈良県天川村の旅館を予約した。
夫は、出発前に、
天川村で泊まった後、奈良県の山の中で車中泊をしようと言ったが、
私は断った。
そうすると、
夫がつむじを曲げて、車では行かないと言い出して、電車で行ったものだから、
道中の電車、バスの乗り換えのときの暑かったこと。
天川村は、さすがに朝晩涼しかったが、私には道中の暑さが堪えた。
そういうわけで、
夫は今回の山口行も私を誘わなかった。
私も、夫がいると、なかなか読書が捗らないから、読書するチャンスだと思い、
昨日の朝は、夫を見送った。
夫は秋芳洞とか出雲のほうとか回ってくると。
ところで、昨日は75歳のタクシードライバーの事故がニュースをにぎわせたが、
私の夫も来月75歳になる。
私の娘は先月帰省したとき、「お父さんも、そろそろ免許返上を」などと言っていた。
と言いながら、孫の歴史の勉強のためと2日間奈良、京都を夫に運転させて巡った。
暑い時期だから電車で回ると大変だが、車だと効率的に巡れる。
こういうときのために、やはり運転免許は更新したほうがいいかもしれない。
止め時の難しい最右翼が運転免許かもしれないなどと思ったりする。
年を取れば取るほど、電車、バスで出かけることは身体に負担になるから。
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★もってゐて悩み手放し後悔をするのが運転免許証か
★夏昼間暑いホームで電車待つ辛さよ座れぬときの辛さよ
★本数の少なきバスを待つ田舎暮らしはわれに最初から無理
★田舎こそ車が要ると八十に近き従姉は今も運転