光市母子殺害事件 鑑定書の示す事実 

2007-07-09 | 光市母子殺害事件
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。  たとえば奥さんのほうの鑑定書に書いてある文字を図示すればこういう図になるわけです(本書63ページ参照)。右頸部にこういう指の痕が残っているんですよ。 検察官が言い続けた、馬乗りになって両手で思いきり首を絞めつけ、全力を尽して、全体重をかけて首を絞めたというのとは、まったく形が違うんです。検察官の主張であれば、左右の両側頸部に順手の蒼白帯がな . . . 本文を読む

光市母子殺害事件 裁判から疎外された被告人

2007-07-09 | 光市母子殺害事件
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。  私は、少年と今年の2月27日、広島拘置所で会いました。彼はたいへん幼かったというか、大人ずれしていないというか、25歳になろうという年齢でしたが、見た目では中学生あるいは高校生といっていいくらいの印象をうけました。容貌、相貌もそうでした。18歳1ヵ月で逮捕され、そのまま独居房に隔離されて身柄拘束されているわけですから、成長の機会が完全に奪わ . . . 本文を読む

光市母子殺害事件 検察が「凶悪」事件を作り上げた

2007-07-09 | 光市母子殺害事件
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。  実は今回の事件で私が憤りを持ったのは、最高裁の対応だけじゃなくて、弁護士を含めて司法全体の堕落というんでしょうか、司法が司法でなくなってしまっていることです。司法が完全にメルトダウン現象を起こしてしまっている、自壊といっていい状態を、まざまざとこの裁判で見せつけられたわけです。 死刑廃止フォーラム 90が出している『フォーラム通信』87号に . . . 本文を読む

光市母子殺害事件 「嫌がらせ電話にみる民衆意識」続き

2007-07-09 | 光市母子殺害事件
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。  私の思い込みかも知れませんけれども、実はこんな感じを持ったんですね。一つは私自身は直接体験していないんですけれども、関東大震災のときに住民がこぞって在日の人たちを虐殺していった。あの東京大虐殺をやりかねない精神風土ができつつあるのかなと思い始めたわけです。普通はたいへん従順で、おとなしくて冷静のように見えるけれども、実は一枚タガを外してみる . . . 本文を読む

弁護人批判の脅迫状、銃弾=光市母子殺害裁判、朝日新聞に

2007-07-09 | 光市母子殺害事件
(時事通信社 - 07月08日 20:00)  山口県光市の母子殺害事件差し戻し控訴審で、元少年の被告の主任弁護人を務める安田好弘弁護士を脅迫する内容の文書が、銃弾のようなものとともに朝日新聞東京本社(東京都中央区)に送られていたことが8日、分かった。警視庁築地署は銃弾の鑑定を進めるとともに、脅迫事件として捜査している。  5月29日にも、被告の弁護団を批判し、脅迫する封書が日本弁護士連合会に送 . . . 本文を読む