講談社学術文庫の「病が語る日本史」を買いました。
タイトルと帯にそそられて買いましたが、期待にたがわぬ面白さ!
それにしても学術文庫、これで1050円はやっぱり高いなぁ…(--;)
でも本って、出会いが肝心というか、コレだ!!って時に買っておかないと、
ホント買いそびれてしまうから、後悔はありません。
古代の古墳から発掘された人骨や保存状態の良い遺体から、
結核や寄生虫や、骨盤に矢じりの刺さったものを発見したり、
古墳の死因研究も面白かったけど、
歴史病の人物の病気とか、
病気ごとの時代における変遷、
伝染病は本当に世界中に広がるんだ!っていう自分的驚きと、
鎖国中の日本がいかに長崎や大陸に近い九州などから伝染病が広がっていったかということ。
漢方医中心だった日本に蘭方医が入ってきて、病名や治療法も変わってきたこと、
明治維新にかかわった要人たちの病気や暗殺などのテロでも蘭方医が活躍したこと。
(その爆破事件などのけがの状況や手術の描写で気持ち悪くなった…やっぱり私はナマナマしいの大嫌い)
なんだか、学術文庫なのに面白くて一気に読んでしまいました!