うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

浮世絵。

2012-11-15 21:22:08 | 鑑賞


実は宝塚を観る前に、朝一で原宿の太田記念美術館に行ってきました。

お目当ては、「月岡芳年 没後120年記念 国芳を継ぐ最後の浮世絵師 血と情念、幻想の美」
が観たかったからです。
11月25日までだったので、そろそろ焦っていました~~。

芳年は、幕末から明治初期に活躍した浮世絵師。

私は戊辰戦争の絵などのイメージが強かったのですが、幽霊や妖怪、日本や中国の歴史上人物など、
連作ものも多く、実に多彩。

でも特徴は結構残酷な血だらけの戦シーンとか、殺害シーンとかなんです。
殺害シーンは、血の手形とか足跡とか、飛び散った血とか結構リアルです。
血のリアルさを出すために、血の部分は絵具に膠をまぜてべったり感を演出したそうです。ひえ~。



前期と後期で作品入れ替えだそうで、観ることのできなかったものはパンフレットで心を慰めます…。

私になじみ深いのは、彰義隊の上野戦争や、西郷さんの西南戦争(桐野利秋の名前を見つけて喜んでみたり…)。
伊庭八郎もいました。

明治になってからは、新聞の絵もかいて活躍したそうですが、神経衰弱で50代で亡くなられているんですね。

それにしても、原宿という場所柄か、浮世絵という日本文化だからか、館内は外国の方ばかり。
中国のツアーなどもいらっしゃって(このご時世でも日本びいきの中国人いらっしゃるんですねぇ)、
ガイドさんがいちいち説明して、なんだか賑やかな雰囲気の美術館…。
もっとしっとり鑑賞したかったけど、作品が作品だけに、ひとりっきりでしーんとしているのもちと怖いな…(--)

という、文化な秋を堪能した一日でした。
コメント (2)
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