うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

法隆寺。

2010-11-17 18:14:29 | 旅行・参拝
二度目の法隆寺。
聖徳太子に惹かれ続けることもさることながら、世界遺産のこの寺院は、
寺院の規模も建物も、仏様も収蔵品も何をとっても魅力がつきません。

今回の目的は、秘宝特別公開…ではなく、夢殿の救世観音の開扉です!

法隆寺に来たときは、前回も青空。青空に古い建物が良く映えます。
ただ、今回はとても冷たい強風で、不安定な天気で、とにかく寒かったです(--)

金堂内は、以前は釈迦三尊像を懐中電灯で照らしてお顔を拝めるようになっていましたが、
今回はお堂内に照明がついたようでした。

壁画もより見やすくなって、荘厳な空間です。

塔の東西南北の石灰石の塑像も、何度見ても素晴らしく、
やはり北面の釈迦涅槃像は迫力があります。

回廊も、連なった柱が美しく、落ち着いた気持ちにさせてくれます。



聖霊院で秘仏の聖徳太子(扉は閉じられていますが)にお参りし、
それから貴重な収蔵品にお参りに行きます。

ここは本当に見応えがあって、時間もおなかもいっぱいな空間…(^^;)

つい先ごろ、日本橋の三井美術館でお目にかかった大好きな夢違観音様にまたお会いできました♪

本当に愛らしい癒し系。

そして、こちらも大好きな伸びやかでほっそりした姿態が美しい、百済観音様。
本当に天に昇っていくかのようなお姿です。

前回は拝観できなかった秘宝展もじっくり拝観し、
いよいよ夢殿へと向かいます。

以前も、このアングルで夢殿の写真を撮ったなぁ…と思いつつ。

夢殿にも青空がよく会います。



いよいよ、念願の救世観音様にお参りすることができました。

写真では、アップでも全身も何度ももっとよく見ることができましたが、
生身の仏様はやはり「気」が違います…。

岡倉天心と、フェノロサが発見するまで、白い布でぐるぐる巻きにされて封印?されて
いた、聖徳太子の等身大とされる仏様。

アルカイックスマイルと、やや不自然な両手の印、そして、前へ進み出るかのような足。
それを表しているかのように、後ろになびく衣…。

実際は、それほど間近でお参りすることはできず、あくまでも堂の中なので
全身をじっくり見ることはできないのですが、薄暗い闇の中に、
鈍く金色に光りながら微笑をたたえてこちらを見つめている仏様は、癒しというよりも
圧倒される感じでした。
正直、怖いくらいです。

風は相変わらず強く、寒いので今回は中宮寺には足を伸ばさず、東院伽藍の方へ
引き返しました。
ここのまっすぐな通りは好きな場所です(^^)



見所が多いためか、3時間近くも滞在していた法隆寺。



名物の梅うどんをいただいて、冷えた身体を温めました。

ここは恐らく、これからも何度も足を運ぶことになるでしょう。
次はいつかなぁとぼんやり考えながら、法隆寺駅行きのバスに乗ったのでした。
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