ホト: 宿営地集団
宿営地とは遊牧民がゲルテントなどの移動可能住宅で居を構える場所。
ホトとはゲルテントが集まり複数の世帯が居を構えている場所。
ホトの構成員が不変の場合も可変の場合もあり、その在り方は千差万別で、ケースバイケースである。
オボー: 木または石で作られ、神や先祖を祀る場所である。また、道標や境界の目印としても使われる。
カネダホト🎪=*カネ🌹ディアン🌹の宿営地集団。
カネ🌹ディアン🌹: 仏教徒であり天神信仰もある蒙古系ディアスポラ。金田地区に定住している。
ネーミング法則はチバリアンと同じ。
カネダホト🎪は倭人によってホトが固定化され“村”にされてしまったケースのようである。
カネダホト🎪以外にも倭国全土に歴史的遊牧ディアスポラの宿営地集団の跡やオボーの痕跡がある可能性がある。
ここで書く歴史的ディアスポラとは、江戸期の鎖国以前に倭国に移住してきたディアスポラを指す。
以下の諸条件は、歴史的遊牧ディアスポラを探すための目安となれば良いと思っている。
諸条件
1.地名
・地名の頭文字に“金”、“黄金”、“鉄”など。
地名の途中に”鉄“
・地名の由来を調べてもよく分からない
・地名の由来が、移動する民によるものと書いてある
その他諸々。モンゴル語、テュルク語、満州語などの言葉が倭語化されている場合もある。見つけるのは相当難しいので、専門知識が必要。
例)カネダホト🎪の場合
金田→カネダと読むが、金田(カナダ)と読む場合
「産鉄」を意味する語になる。
金田とは「産鉄」の意味を別の漢字で現したものである
読みではなく漢字の意味重視
テムジン、テムルチはチンギス=ハーン👑の幼名で「産鉄」を意味する。
遊牧民がチンギスの幼名、テムジンなどの英雄の名前を通りの名や地名につけることは多い。
金田(カナダ)=産鉄=テムジン(チンギスハーン)
当時モンゴル語が解る倭人か日本語が解るモンゴル人がいたかもしれない。
カナダとカネダは同じ漢字を書く
カナとカネの意味の違いは明確に決まっていないそうです。
よってテムジン=金田(カネダ)の由来ではないか?との見方もある
金田の頭文字“金”だから「アルタンなんとか」で、移動する遊牧ディアスポラの一氏族=*アルダン氏族が自分の氏族名をホトに名づけたのが由来だと考えていたが、テムジンが由来という見方もある。
地名由来は本当に分からない。
アルダン: =アルタン、モンゴル語で“金(キン)”の意味
紛らわしいケース
横浜市青葉区”鉄町(クロガネチョウ)”
いかにも*テムル町のように見えるが、ここは”鉄“とは全く関係ない。
テムル: モンゴル語で“鉄”の意味
それどころか、由来が「畔(アゼミチ)が曲がっている」というとこから「畔曲(クロガネ)」と名づけられ、更に「クロガネ」だったら鉄だろうと「鉄」という漢字が当てられた。
やまとことば由来のダジャレ式当て漢字ではなく読みはどうでもよく、漢字の意味重視の地名があればマークしておいたら良い
日本語の曖昧さに翻弄されるわw
金をGoldという意味だけではなく、金を含む金属、鉄、Money、何でそれらを分けないのか不思議だ。普段から日本語喋ってて気がつかないが、よく考えたら、日本語って翻弄する言葉だ。
カネという言葉も「曲がる」という意味があったらしい。それは古語だからしょうがないが、
クロガネは「畔曲」のままでいいじゃないか。難読漢字でかっこいい。
そこに金だ鉄だという字を当てられると更にややこしくなる。日本語はダジャレ要素も多い。箭弓神社⛩️というのがあるが、あれは弓🏹の神社。しかし「ヤキュウ」という読みで勝手に野球にしている。それでいいのか?と思う。
”金“”鉄“”黄金“”金剛石(ダイヤモンド💎)“などの鉱物の名前の人間はモンゴルに多い。王侯貴族などにも多く、地名にしている場合もある。
カラコルムなどの首都名なども倭国内の地名にして、それが倭人によって倭語化されている場合がある。
2.寺社仏閣
・遊牧民言語由来の地名を見つけたら、寺社仏閣を調べる。
祭神が分からない、祭神が集落民の先祖霊
などの場合遊牧ディアスポラホトだった可能性がある。
・祭祀なども調べる
祭祀が 長距離競馬神事、相撲神事、弓神事、騎射神事を現役でやっているか、過去の祭祀でそれらをやっていた場合、その可能性がある。
3.天神祠
・実踏する
集落内に”天神杜“”天神祠“などがある場合、その可能性がある
天神祠のある場所が平原や平原にある高い丘、あるいは山頂や峠のような高所か、川や湖などからさほど遠くない場所にある場合はその可能性がある
天神は*テングリ、テンゲルの可能性を考えておく
テングリ: =テンゲル。北方アジアの遊牧民族が信仰する天の神。
説明書きなどがある場合、写真撮っておく
文献でテングリ信仰について念入りに調べる
天神祠の説明書きと文献を照らし合わせる
倭人の天神の文献と天神祠の説明書きを照らし合わせる
倭人の信仰とは違い、テングリ信仰の方が近いようであればその可能性がある
・天神祠の場所に夏など草が生い茂っている時期に行く
天神祠の床部が円形に形どってあり円形の内側には草が茂っていなければ石堆オボーであった可能性がある
円の内側に松などの浅根性植物が植えられていれば地中に石堆が埋まっている可能性がある
円形の外側。円に沿って草が枯れていればその範囲が本当のオボーの大きさの可能性がある
場所によっては石堆があらわになっている所がある
・天神祠には石堆形ではないオボーもある
・説明書きがないケース
天神祠とだけある場合、それがテングリ信仰なのか判断材料が何もないが、諸条件と合わさっている場合はその可能性がある
・道標オボー
古墳で円墳と称されるものの中に、制作年代不明、埋蔵物不明のものがある。
その中で石堆形のものはその可能性がある
・境界オボー
古墳で円墳と称され、制作年代、埋蔵物不明の石堆形で村と村の境目などにあるもの
4.集落の様子
清掃工場が必要以上に建てられる
火葬場が建てられる
公立の精神病院が建てられる
鉄塔が必要以上に建てられる
不法投棄や散乱ゴミが多く見られる
公立の幼・小中・高などがその地区内に1つも建てられていない。但し学童館やチャイルド園は除く
大手企業の進出がその地区内に1つもない(ガソリンスタンド、スーパー、ドラッグストアチェーンなど)
但しフランチャイズのコンビニ加盟店は除く
集落住民の人心が荒い
インフラが整備されていない
河岸が汚い
地区内に無住職寺がある
住職が地域住民によって殺害されたなどの不穏な事実がある
集落の様子は全ての歴史的移民集落がこのような状況という意味でも、このような傾向にあるというものでもありません。
集落の様子は、その集落の辿ってきた歴史に深く関係のあるものなので、研究機関に話をする際、必要な事項だと思われます。
歴史的遊牧ディアスポラ・ホトの諸条件が全て整っている場所は滅多にないと思う。
ホト🎪(宿営地集団)によって千差万別なのでこの諸条件は一例に過ぎない。
ホトとオボーがセットになっている場所は大変珍しく貴重なものである。探せども、見つける事は困難を極める。
文献を読み漁りながら実踏を繰り返し地道に探していく他にない。
《インスタ参照: alexeyknphotos》
モンゴル🇲🇳ウランバートルのオボー
聞き取り調査だけはどうしても研究員に依頼しないと出来ない。
それにしてもVIVANT本当にありがとう🌹
《インスタ参照: trofimovphoto》
モンゴルの辺境に立つオボー
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