昨日、目達原(めたばる)基地で「桜祭り」があった。戦時中特攻隊員が出撃前にピアノを弾いてから死にたいと、近所の田代小学校に出かけたところだ。
国民学校(小学校)の少国民(児童)は、特攻隊員にむかって言った。「僕も操縦士になって特攻隊員になります。」
隊員は哀しい笑顔で諭した。「戦争の時代はもうすぐ終わる。今はしっかり学校の勉強をしなさい。」
凄まじい競争を勝ち抜いて飛行兵になった隊員たちは、その優れた判断力で冷静に情勢を見ていた。僕らは、浮かれてのぼせ上がり、判断力を失い、酒に酔ったように「聖戦完遂を叫び散らす戦争屋」に引きずられてはならない。
目達原補給基地はお粗末にも最高の教材になることを無視している。その代わり展示しているのは爆弾三勇士の像だ。このウソで固めた爆弾三勇士の像は、戦時中真っ先に金属供出で取り除かれ、代わりに石膏で像ができたものである。
このこと自体、いかにまにあわせの展望のない戦争をしたかがよく現れている。ウソ勇士の銅像の金属すら不足しているのに軍はまだ戦争に勝つ気でいた。
韓国軍の視察に行ったことがある。防衛大にも韓国軍からの留学生がいるのでご存知の方も多いだろう。勉強のできなかったネトウヨは韓国を敵視しバカにすることで何か自分のバカが改善されると思っているのか。
相互に留学しているので一流同士はほとんど差がない。差があるとすれば国内の有能と低脳の差だ。
その韓国軍。僕は日本人と並ぶと見劣りはしないが、韓国のとくに海兵は頭も体も数段上だ。
しかし、災害派遣しか役に立たない目達原の兵隊さんは好きだ。カネをもらって免許を取って、体を鍛え、退屈に耐え、除隊後の再就職は熱心にやってもらう。
何が悪い。なあ、安倍。軍と聞いただけでヒステリーを起こすのが案の定いたが、それはひとまず。基地の中身はジムに通いつつ職業訓練をするところだ。
ホルムズ海峡にこだわる安倍。本物の軍を持つ米英仏も機雷掃海はできないでいるぞ。掃海能力の問題ではない。朝鮮戦争の時代のつもりで木造船がホルムズに行ってみろ。15分でイランの駆逐艦にやられる。アメリカですらできないイランの領海侵犯をやろうと言うわけだ。
いやいや、戦闘行為が完全に停止してからです。とかなんとか誰に言わされているんだ。頼まれもしないのにきっと喜ばれるだろうと思い込み余計なことをして迷惑をかけるアメリカのポチ。戦闘が終わってても他国の領海に入れば安倍の「わが軍」はひとたまりもない。
ちょっと前は在外邦人をアメリカの輸送船で避難させるとき、海上自衛隊が護衛するといった。あふぉ。いくらアメリカでも戦闘中にそんなゆとりはない。ケリーは不快感を示した。了解も得ずにたとえ話を作るな。
僕は在職中は避難順位がまあまあのほうだった。しかし飛行機に乗るメンバーには入っていない。また、戦闘地域にJALが飛来するか。