か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

ウソはしきりと絶叫する 101

2023年03月20日 | 韓国
<前回のつづき>


しかし、19世紀後半になるとプエルトリコでも独立運動がたかまりついに1897年スペインから自治権をかちとるに至った。しかしこのころ、フィリッピンとプエルトリコなど植民地の支配権をめぐってアメリカとスペイン間に戦争が始まった。そうしてこの戦争でアメリカが勝利することによりプエルトリコとフィリッピンはアメリカの領土となった。1898年8月島を占領した米軍は軍政を敷いた。


以後アメリカは総督を派遣しプエルトリコを統治したが1952年からは国防、外交、通貨政策を除いたすべての統治権を島の住民たちに渡した。こののちこの島はグアム、サイパンなどと似通ったアメリカ連邦の自治領として残った。1967年になるとアメリカ連邦議会では住民が望めばプエルトリコを国家(state)に昇格させ連邦の51番目の州にもなれるという選択権を与えた。


これによって1967年7月住民投票が実施されたが、連邦編入は否決されプエルトリコは従来のようにアメリカの自治領として残った。議会は両院制で、4年ごとに行われる直接選挙により構成される。住民たちはアメリカの市民権を持っているが本土に移住しなければ大統領選挙権がない。プエルトリコとグアム、サイパンなどアメリカの自治領では連邦会議に代表を派遣することができるが彼らは評決権がなくオブザーバーの地位を持つにすぎない。


現在では政権党を中心にプエルトリコをアメリカ連邦に編入させなければならないという運動があるが住民たちの意見はちょうど半々に分かれている。また、この機会に完全にアメリカから独立しなければならないという民族解放軍の組織もなかなかの勢力を持っていて反米闘争を繰り広げている。


プエルトリコの産業は伝統的にサトウキビの栽培農業だけであったが、1950年代から化学工業、食料品と家具製造業などを発展させ工業国に変身するのに成功した。現在プエルトリコの一人当たり国民所得は韓国と似通っている。1万ドル水準でラテンアメリカでは最も豊かな国家であるが米国本土の3万ドルに比べるととても低い。


プエルトリコは100年前スペインの植民地からアメリカの植民委に所属が変わった。これは長い間新野であったのが日清戦争によって自主独立して後、近代化のために日本と合併したわが国(韓国)と似ている道を歩んだといえる。その結果大部分の地域が貧困から抜け出せないでいるラテンアメリカの中でプエルトリコは唯一先進国に発展した点でも韓国と似ている。しかし、スペイン統治の伝統が今だ残っているせいでアメリカ連邦に所属することを拒否していてそれが今日ハワイに比べ生活水準がはるかに落ちる結果を生んでいると考える。


このような考えを推し進めたとき、東アジアで過去日本の一部だった台湾と韓国だけが唯一先進工業国に発展することができた理由が簡単にわかる。日本の統治がなかったら韓国と台湾はほかの東南アジアの国のように貧困から抜け出せずにいただろう。また、プエルトリコとハワイの違いを見るとき、万一終戦後日本と分離しなかったら今日わが民族の生活ははるかに潤沢であったろう点も容易に想像できる。このような厳然たる現実があるにもかかわらず政治的なスローガンでは何といっても「独立」というほうが訴える力があるものだ。しかし、独立が住民の生活の質を向上させることができないならばそれは特定政治勢力の利益に奉仕する過ぎない。今日プエルトリコで独立を推進する民族解放軍が猛威を振るっているのを見るにつけ、果たして弱小国家には「独立」すると絶対的な価値になりうるのかということをもう一度考えてみる。

くじけずに頑張ってください  2

2023年03月14日 | ニュース
何の変哲もないボルト。このボルトの中心に穴をあけセンサーを埋め込む。

このセンサー付きボルトを本体にねじ込む。こうして直接覗けない燃焼室の状態をセンサーを通じ電気信号にして取り出す。

このセンサーをありとあらゆるところに取り付け、そのセンサー情報をコンピューターに送り演算をさせる。さらに演算結果を制御情報としてバルブやアクチュエーターに送り制御する。

実はこれはロケットに限った話ではない。じつは、お家の自動車もセンサーの塊だ。一台のクルマには数百個のセンサーが入っている。これがロケットともなると数千個になる。

このセンサーボルトをきちんと締めないと大変なことになる。当たり前。




ここでやっと、JAXA(宇宙航空研究開発機構 JAXA(ジャクサ) )の話。


失敗とは結果として金をどぶに捨てることだ。しかし、どんなに計算を尽くしても最後にはやってみないとわからない部分が残る。だから失敗することは成功に近づくためには必要なことだ。

失敗を責めてはいけない。またJAXAも非難を恐れて、失敗ではない中止だとか言い逃れをしても見苦しい。


H3. この失敗を見てJAXAの体質に相変わらずの問題ありと感じた。日本のロケット技術は何週も遅れて走るランナーだ。アメリカは毎週打ち上げている。北朝鮮は移動式でH3よりはるかに推力がおおきい。中国は人間を乗せて成功している。

H2Bは97%の成功率だと自慢するのは少し変だ。100回のうち3回爆発するロケットに乗れるかい?


JAXAはロケットの部品の多くを零細企業に依存している。このこと自体は問題ないのだ。ただJAXAと下請けの間に上下関係があり上が下を蔑視していることが問題だ。



ほんの一例。

普通のねじを締めるとき。ボルトの頭をレンチでつかんで右回りに締め付ける。最後はボルトの頭が土台に押さえつけられ締めつけ完了。これが普通。



ところがセンサーねじは違う。めねじのピッチと、ボルトのおねじのピッチはごくわずか違う。ボルトを締めるとき、最初は回ってめねじに食い込んでいくがピッチが少し異なるのでだんだんネジは固くなる。やがてボルトはこれ以上回すとなめる(壊れる)というところで食いこまなくなる。

ここがポイント。センサーボルトはおねじ全体で本体のめねじに圧着しているのだ。だから燃焼ガスが漏れることはない。もしこれが普通のめねじとおねじのようにピッチが同一の場合、締め付けとはボルトの頭と本体のわずかの面積で締め付けている状態である。このとき高圧になるとボルトを外そうという力がかかり燃焼室のガスが漏れやすい。

そこで考え出されたのがあえてめねじとおねじのピッチをずらすという考え方。内部がいかに高圧になろうとねじを緩めようという力は働かない。



ある零細企業のおやじがJAXAから発注を受けたセンサーボルトに疑問を呈した。本体側のめねじのピッチはどうなっているのか、と。

つまり、同一のピッチでは燃焼ガスが必ず漏れると。JAXAの末端職員は、貧乏零細会社が仕事を与えてやったのに何をケチつけるのかとは言わなかったが、慇懃無礼に言われたとおりの仕事をしてくださいといった。

そしてロケットは燃料漏れを起こし爆発した。

くじけずに頑張ってください  1

2023年03月07日 | ニュース
前回のH3失敗のとき、おっと、失敗ではなく中止。その中止のとき、見学していた小学生が言った言葉。

「くじけずに頑張ってください」


さすがに今回は失敗と言っていいようだ。

物は言いようでどうにもなる。軍隊の場合、威信を振り回すことも仕事の一つだろう。古くは帝国の陸海軍。

満州で戦争を仕掛けた。すでに日清戦争より多くの死者を出しておきながら、「戦争ではないのだ。事変だ」と、言い張った。さらには上海事変もしかり。

15万人の死者を出したビルマの大敗北では、事変ですらなくインパール作戦と言った。


時を現在に戻して、

先日佐賀県の目達原駐屯地でヘリコプターが墜落した。2名の隊員の方が殉職。100メートルの高度でペラが取れ垂直に自然落下すればそれは墜落ではないかい。跡形もなく民家が焼失したんだけど。

自衛隊は墜落を認めていない。では何かと聞かれ、「あれは目的地外着陸でした」と。

退却を転進、略奪を現地調達、兵を見殺しにしたことを現地残留戦闘。とどのつまりが敗戦を終戦。


こんな屁理屈で現実を見ようとしない。この傾向はJAXA にもある。

二段ロケットに点火しないなんてことは初歩の初歩のミス 。アメリカのロケットはこういう基本の部分は5重の回路が組まれている。



幹部は天下り。派閥の上下意識、学歴の絶対的壁、下請けをバカにして意見を聞かない。役員用には小型ジェットがあてがわれる。ひと飛び300万円。そして技術者には安上がりに作れだと。

今回の失敗で消えたのはロケット本体で50億程度だ。
ところがJAXA自体は2500億のカネを毎年食っている。皇室予算と同額。


真面目な研究がなされていないから失敗したとは言わない。しかし、ちょっとした職員の表情とかにその会社の状態は現れるもんだろ。なんか暗い。なんか気ぜわしい。なんか不必要に上から目線だ。

ゆとりがないから失敗するとはいわない。日の丸と財閥が組んだら安泰御殿だともいわない。

だがハングリーでないやつは絶対成功しない。幹部はロケットのこと何も知らずとも夢みたいな報酬をもらう。実質高専出身者が作っているようなもんだが、評価は上がさらっていく。下請けをけなしてうっ憤を晴らす。肝心な時の人事異動。意味のない上からの精神訓話。冗長な会議。・・・成功には程遠い。


北朝鮮の制御技術を見ろ。失敗したら銃殺だぞ。


三菱も必死になればこんな飛行機ができたじゃないか。