<前回のつづき>
アメリカ人たちは日本による太平洋戦争と1980年代の経済的な進出で二度にわたって「攻撃」を受けた。1941年日本艦隊の奇襲攻撃でアメリカは太平洋艦隊の大部分を失い茫然自失するしかなかった。彼らは実際に戦争で敗北する危機に置かれていたがミッドウエイ海戦で奇跡のような勝利を得、自信を回復して次第に戦争を勝利に持ち込むことができた。以後敗戦国日本はアメリカの植民地になり再び立ち上がることはできないだろうとみられたが1980年代末になると国民総生産で日本はアメリカを追い越すという信じられないことが起こった。当時ハリウッドで作られた未来を描いた映画を見るとほとんどすべてのアメリカの会社の社長として日本人が登場するほどこの時期アメリカ人の恐怖は相当なものであった。
このように日本という国は開港以後工業化の奇跡を成し遂げ軍事力であっても経済力であっても堂々と欧州人を圧倒したという歴史があるため日本人は世界のどこに行っても尊敬されている。
いま世界の人々は黄色人種に対してよいイメージを持っているなら、たぶんその中の大部分は日本によるものだといっても過言ではないだろう。東洋の文化も大部分日本人の努力で全世界に広がった。食事の文化、碁、武術など日本によって伝えられたもののうち、海外においてはいまだに「碁」もキムチも日本語だとか、テコンドーは空手と思っている人が多い。(テコンドーは実際空手の亜流である)韓服さえも少し前まではコリアン着物と呼ばれていたほどだ。最近中国と韓国が世界各国に進出したので自国の文化の独自性を広めようと努力してはいるが日本が蒔いた宣伝効果を圧倒するまでには長い時間がかかりそうだ。
このように日本がまず全世界に進出し黄色人種に対するよいイメージを植え付けたので韓国と中国人はその分良い目に合っているのだ。彼ら欧米人は日本人と韓国人、中国人を外見では区別できないために、韓国人も日本人のように豊かで親切でマナーがよいだろうと考えている場合がある。しかし、韓国人と中国人はたいてい性格が荒くマナーがよくない上に人をだます人も多く純真な外国人たちは被害を受けている。
このように有色人種、その中でもとくにアジアは日本という経済の中心があったため日本をまねて技術も導入し商品を売り投資を引き入れりことで経済発展を成し遂げることができたのである。海外においても日本がしてきた黄色人種に対するよいイメージを活用し有利な立場で移民したり事業を営むことができるようになったのである。
<つづく> 第二部 オレンジ畑でリンゴを探す