
日本にはウランがとれないということも石油と同様なのに、思考停止させておいて、エネルギー不足ばかり強調してきた。自民党政権の世論誘導が成功したのだ。
東電という会社はあれほどの放射能をばらまき人を殺してもボーナスはちゃんと出るいい会社だ。
問題はそれを国民が選択したのだということ。一度選んだら未来永劫に文句を言うなというのではない。美人だと思って結婚したらどうもおつむの出来がよくなかったということはある。僕は未来永劫に添い遂げろ、と言うつもりはなく場合によっては原子力との離縁もありうるだろう。
ウランの枯渇、プルサーマルの実証不足、研究員が三流ばかり集まっていること、核分裂生成物の保管が不可能であること、ふげんのような小さな原子炉を壊すにも数十年の歳月がようする。つまり、廃炉を処分する能力のないまま国土を原発銀座にしたこと。ほんのこれらのことからしても、ウランはいい女房ではなかったし、よく考えると最初から分かっていたことだ。この結婚は誤りだったのだ。
電力会社はただ目先の利益を確保すればそれで責任を果たせる。ウランに飛びつくのはあたりまえだ。小賢しいコマネズミがなんとかシーベルトありました、とかいうレポートを生きがいとしているが本質ではない。
僕が言いたいのはこうだ。今けっして想像できなかったことが起こっているのではない。70年代にどれほど多くの人が警告したか。ひとが死んでも国民は原子の灯の享受をやめなかった。
哀れなのは自分が一様のチンピラ経営者になったつもりで「停電は困りますねえ」とか言い出すアホだ。ましてやアリの巣みたいなねぐらに寝起きしながら日本の電力事情を心配して原発賛成してくれるあほたちだ。
僕がイライラするのはアリの巣から日本を心配する無価値な人間ではなく、核汚染という最初っから分かりきっていたことに、警告が発せられた時は無関心だったくせにいまごろ反原発の旗をあげたひきょう者達に対してだ。
「むつ」については書いた。「ふげん」については資料収集中だ。「もんじゅ」についても書く。40年後は石油よりも高いウランを買って燃やすしかなくなる。止めるとしても炉を壊すのにさらに40年かかるしその一部は六ヶ所村にそのまま埋めるしか技術がないのだ。染み出さないというならお前のうちの庭に埋めろ。
40年前から指摘してきたことだ。反原発、いまさらグダグダ言うな。
Posted at 2012/06/30 11:54:28