かんちがい

、かも知れないけど、思いついたことを書いていく、ヤマサキタカシの日記です。

リアリティ

2006年09月13日 | Weblog
今日のは、一応、前回の続きです。
またダラダラと長いです。
なんか、書き始めると止まらないんですよね~

前回は、「仁義なき戦い」と「昭和残侠伝」という
2本の映画を見たことを書いた。

「仁義なき戦い」は主演・菅原文太で、監督は、
「バトルロワイヤル」の深作欣二である。
広島・呉のやくざの抗争を、実話を元に描いた
映画である。

「昭和残侠伝」は主演・高倉健で、こっちは
浅草のやくざの話である。

関東神津組の5代目である高倉健は、民衆?思いの
善良なヤクザで、新誠会の度重なる嫌がらせにも
耐えていた。しかし、子分が何人も殺され、皆の
夢だった建設中のマーケットに放火されるや、
ついにキレてしまい、殴り込みをかける…
という内容である。

どちらも大変面白かったのだが、どっちかに
決めるとしたら、僕の中では「仁義なき戦い」に
軍配が上がる。

「昭和残侠伝」のほうは、エンターテイメントで、
ある意味あらすじ的には「大魔神」なんかと
変わらないので、リアリティはない。

一方、「仁義なき戦い」の方は、兄弟が兄弟を
裏切って、親が子を裏切って、といった、汚い
人間ドラマが描かれている。

タランティーノがその影響を告白していることで、
最近バイオレンス監督として注目される故・深作
欣二だが、この作品に関しては、暴力云々と
いうよりも、人間ドラマがとてもリアルだった。

僕は、エンターテイメントはもちろん大好きだが、
人間ドラマ的にリアルな映画に、グッとくることが多い。

何作品か見た「ガンダム」シリーズの中で、初代
「機動戦士ガンダム」が一番好きな理由もそれだ。

出てくるロボットはカッコ悪いし、あまり好きじゃ
ない。
でも、本来ならいい役であるはずの地球連邦軍の兵士が、
飲んだくれて乱暴を働いたり、身勝手な司令部と反抗的な
クルーの間で板ばさみになるブライト艦長がいたり、
本当にこれが子供向けだったの?と言いたくなるような
人間的リアリティがある。

「ゴジラ」シリーズも、全部じゃないが何作か
見たうちでは、初代「ゴジラ」が一番好きだ。

戦後まもないうちに作られたので、ゴジラの
通った後の、破壊された街のセットはハンパじゃなく
リアル。
人間ドラマ的にも、孤独な芹沢博士の心に感情移入
しながら見ると、ラストは涙なしに見れない。


といった具合です。
でも、結局何をリアルと感じるかって、自分の
引き出しの中身と照らし合わせて、ってことだから、
アヤフヤなものではあるよね。

でもまあ、久々にグッとくる映画に出会えました。
コメント (2)
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