仁志さんの著書は初めて。
野球バラエティやユーチューブなどで
話される野球理論が面白く、読んでみた。
野球というより一般的意味で参考になった。
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“いま”を考えて生きることで未来が作られる。
今の動きが次を作る。次の動きがその先を作る。日々の鍛錬も同じ。
今日の努力が明日の自分を作り、明日頑張ればその先の自分が作られる。
最終的な目標を達成するために、実は今現在、その瞬間の自分に、未来からの大いなる期待がかけられている。
自分が考えることは、自分自身だけでなくチームにも反映するから常に考えて守るべき。
ただし、独断と偏見はいけない。
なぜかを問われて、周囲に納得のいく説明が出来なければ“考えた”ということにはなり得ない。
コーチが傾けた情熱は確実に選手に浸透する。守備というものは、やればやるだけ向上する。人によっての幅は違うにしても、必ず結果は現れる。
チームワークという言葉を、“なかよし”的な意味で解釈している人が多いと思うが、仲がいいからチームワークに発展するとは思わない。
選手それぞれに考え方の違いがあろうし、チームをよくするには意見の出し合いも必要。
言葉を交わすことがなくても、相手を理解することができていればそれでいい。
話をして分かり合えることがベストだとは思うが、要は「相手を思いやる」ことがチームワークということだ考えている。
「ほんとにいい監督っつうのは弱いチームを勝たせる監督なんだけどね。」
(木内監督)
人事を尽くさなければ、天命は待てない。待つ権利がない。
どんな境遇でもとにかく必死で頑張る。
その先にどんな結果が待っていても、おそらく終わった時に納得することができるだろう。
時間は宝。過去も未来も。
どんな過去があっても、思い切って受け入れてしまえば、今を作る大事な部品となっているはず。
それを思えば、この先の時間がどんなに大切なものかがわかる。
どんな人間にも、唯一平等に与えられているのが時間。
人生の長さは人それぞれ違っても、その時々の1分、1秒は変わらない。
今を無駄にすれば、先が疎かになる。
「心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 心許すな」
(沢庵禅師)
基本というものは、最終的には本人のものでしかないから、どんなにいい指導者がいたとしても、本人の努力や向上心がなかったら何にもならない。
まずはとにかく頑張ること。そしてずっと頑張り続けること。
頭を働かせて、どうすればいいのかを考えながら。
さらに重要なのは、“想像力”と“創造力”。
イメージを作り出す力と、独自のものを作り出す力。
この二つの力で貪欲に、ハイレベルなプレーを常に発想して前へ進んでいく。先へ先へと進み続けることで、後々他の選手と差ができる。
人に勝つということは、自分が確実に伸びているという証拠でもある。
教えるということは、足らないところを指摘することがまず前提。
子供だって個性は重要。
その子の何がダメなのかを考えるより、
何が欠けているのか、何を持っているのかを感じ取って前向きな指導をしなければならない。
応用的な技術は、おそらく実践を重ねるごとに自身で改善していく。
指導する側、伝える側というのは、常にアンテナを張り巡らせて勉強し、情報を仕入れておくべき。
指導される側にとっては、特に子供などは、指導者の言ったことがすべてとなるの。
「どうしたら野球が上手になるのか」、その答えは「どうしたら野球が上手になるのかを考えること」。
短所ばかり消していると、長所は疎かになりがちになるから、形ばかりの理想にはめ込もうとするよりも、長所を自覚させ、短所を消すための方法を多方面から見直し、慎重かつ地道に進めていくべき。否定から入るよりも、肯定をもとに考えていくべきではないか。
人の印象は、そう変わるものではない。
よくも悪くもイメージはある程度定着する。
どんなに自分が変わったと思っていても、他人からの印象は意外と変わらなかったりするもの。
(中略)
今までのことを覆すことは容易ではない。
自分自身を変化させるのも大変なことだが、それを他人に絡めて印象づけるのはもっと容易ではない。
しかし、これまでの出来事の中に思う節があるなら、その時点から変化への努力を試みるべき。
(中略)
できるだけ早くそれを行なえば、もっと年を取った時、新たな過去となって自分に付いてくる。
私は今、10年後、20年後の過去を作るつもりで毎日を過ごしている。
そうすれば、少しは今までと変わった印象を持たれるのではないかと思っている。
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今回は引用が少し長くなってしまった。
では、今日のおまけ。
たぁたん、奧さんとごろんごろん。
たあたんも奧さんもすぴすぴ。
おやすみなさい。
たぁたんにくっついていると気持ちいいだよね。
おしまい。