藤岡陽子さんの小説、
「きのうのオレンジ」を読んだ。
主人公の笹本遼賀は、33歳独身男性。
ふにっと笑っているよう。
いい夢をみているのかな?
一緒に寝る季節になってきたね。
藤岡さんの作品を読むのは初めて。
主人公の笹本遼賀は、33歳独身男性。
チェーンイタリアンレストランの店長で、
ある日、胃癌宣告を受ける。
癌宣告をされた主人公とその家族や
知人との物語。
ありがちな話であるが、とても良かった。
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あの子が子供の頃にもっと褒めてやれば
よかった。身の回りをきちんと整えられる
几帳面さを。約束の時間に遅れない真面目
さを。嘘をつかない誠実さを。物事の好き
嫌いをむやみに口にしない慎重さを。自分
の意見をあえて言葉にしない優しさを。
母親の自分がきちんと口に出して認めて
やればよかった。
雑草は目についた時に抜いておくのがええ。
そうすると庭はいつもきれいなままじゃ。
雑草を放っておくと、いつしか庭は草に
飲み込まれてしまう。
雑草を抜こうという気持ちも萎えていく。
雑草が蔓延った庭が当たり前になる。
やがて雑草が雑草に見えなくなる。
母や祖母、矢田には、感謝の気持ちしかない。
ただ感謝だけだ。大切にされることの幸せや安心感。
男は女の人の手に包まれて生きている。
もし生まれ変わったら、結婚がしたいな。
結婚をして自分が育ったような家庭を持ちたい。
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心温まるところがたくさんある、
とてもよい作品であった。また読みたい。
今回のおまけ。
足元で眠るたまこさん。
ふにっと笑っているよう。
いい夢をみているのかな?
一緒に寝る季節になってきたね。
おしまい。