けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「やがて訪れる春のために」(はらだみずき著)

2022-12-29 23:00:00 | 書籍(小説)
また2022年に読んだ本の話。

先日の「あの人が同窓会に・・・」に続いて、
はらだみずきさんの小説、
「やがて訪れる春のために」を読んだ。

はらだみずき 『やがて訪れる春のために』 | 新潮社

衝動的に会社を辞めた真芽は、入院した一人暮らしの祖母・ハルの代わりに、かつて自分も住んでいた家の庭の様子を見にいく。だが花々が咲き誇ったはずの庭は、荒れ果ててい...

はらださんの小説を読むは、2作目。

認知症が進むハルを思いやる孫・真芽の
心温まる話。

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失いかけた記憶を留めようと、
ペンを走らせたのかもしれない。

今日、まめ子は、自分の夢の種をまいた。
きっとその種は土に根を張り、
芽を出し、大きく育っていくだろうよ。

おまえは私と同じくからだも小さい。
器量よしじゃない。
だからまじめにコツコツやることさ。
それがいちばんの近道になるよ。

ものの見方や考え方を変えるだけで、
これまで気にかけてきたことの角がとれ、
ささいなことに感じられ、
あるいは受け取り方が百八十度変わってしまう。

起きた物事には、なにかしらの理由があるはず。

物事の理由というのは、
なにかひとつだけが原因とは限らない。

与えられた場所で、
あるものを生かし、ないものは求めず、
生きるために深く根を張ろう。
幸せという花は、
どんな場所にでも咲かせることができると、
信じて。

今回のおまけ。
ベランダの陽だまりで寛ぐたまこさん


気持ちいいのかな?


気持ちいいんだね。


何かを見ているのかなと思ったら、


微睡んでいた。


たまこさんはかわいいね。

おしまい。





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