7日 午後7時 リリア音楽ホールでの恒例の「オルガン無料演奏会」に出掛けます
今回は10月から1ヶ月しか経っていません、いろいろ事情や都合が有るのでしょうが
私にしては大歓迎です
演者は韓国の キム・ジンさん女性ですが体をフルに使っての演奏は見た目にも
迫力が有ります 数え切れないほどの音色を駆使し両手両足大活躍です
私の好きな聞き取れないほどの重低音は場内の空気ばかりでは無く壁や床も揺さぶっています
入り口で手渡された簡易なプログラムを見ると、最後の曲は
なんとムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」です
今まで数十回も来ていますが、こんな演奏時間の長いのは初めてです
前回の「新世界より」の第4楽章の時も想い出話を載せましたが
この曲にもいろいろ深~い話が有ります
またまた長くなりますが、学生時代の話です お付き合い下さいね
二十歳前後、ご多聞にもれず ビートルズをスタートにロックに傾倒していた頃
音楽好きの仲間数人でアメリカやイギリスの日本ではまだリリースや
紹介されていないグループのLPを
銀座や秋葉原等の輸入盤専門店で見つけ出しては自慢し合っていました
当時レコードは1枚2000円前後 金無しの学生には大変な出費のはずですが
他を切り詰めてでも 気に入ったグループ探しに躍起になっていました
そんな時、仲間の一人が「キングクリムゾン」と言うイギリスのバンドを引っ提げて
来ました そして次にはそこを脱退したレイクとキーボードのエマーソンの新バンド
「エマーソン・レイクアンドパーマー」(E.L&P)を仲間に紹介 大絶賛を浴びました
私の推していた「イエス」や「ピンクフロイド」の評価は難解な曲が多くウケたのは
暫く経って 「プログレッシブ・ロック」と言うジャンルが確立してからの事です
そのE.L.&Pのたしか2枚目のLPに入っていたのがこの「展覧会の絵」です
(ヤット出てきましたよ)
ご存知、クラシックのピアノ組曲です、いろいろ編曲がなされて広く知られていたようですが
まさかロックと融合とは!が最初の「感想」です、そしてそれが「感動」に変わります
その御手柄の仲間から借りてきたLPを当時はまだ創成期だったカセットテープにダビングし
毎日のように聞いていました (私のピンクフロイドの「原子心母」のLPは誰が持っているのかな?)
そして、そのELPが日本で公演をすることに、夏の後楽園球場です
またまた、なけなしの金を叩いて、数人の仲間とチケット購入する事にしました
そして当日を迎えます、一番安い席、今で言えば内野の3階です遠くにステージがヤット見えます
仲間内では、この「展覧会の絵」は演奏しないのではと言う話をしていました
元来3人のバンドです LPはミキシングとダビングして製作できますが
生の演奏会では無理なのではと言う理由からです
開演する頃には激しい雨が降って来ました 台風の影響です 雷鳴も轟いています
中止かな?と思っていましたが 強行です
そしてこの「展覧会の絵」が始まります 大感激 大感動です
キーボード奏者のキースエマーソンは前に3段右左にも数段ずつのキーボードや
シンセサイザー配置し それらを目一杯駆使して演奏します その迫力はLPを凌駕していました
そして、今回それをパイプオルガンで聞くことが出来ました 大満足です
忘れかけていたフレーズがそしてその感動がどんどん蘇って来ます
大迫力での30分超の曲を演奏しきったキムさんに大拍手です
ますますオルガンが好きになります
アンコールは有りませんでした
8時を少し廻っていましたし、この大作の後では無理もありませんね
尚、プログラムには残念な事に次回の告知がありませんでした
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