
面白かったねえ。「終わった人」
よく下流老人の話題が取り上げられるが、この作品は東大卒の上流老人の物語。
実はKindleで米澤穂信の評判の小説を2冊連続で読んだんだけど2冊ともそんなに感心しなかった。
1冊目で自分の感性がおかしいのかなあと思って次も読んだけれどそれもつまらなかった。
で、八重洲ブックセンターで売上第2位の内館牧子作品「終わった人」を読んだ。
心に響いたねえ。
定年になっても終われない主人公。学生時代の友人との再開。ふるさと。
妻との関係。子供との関係。恋。
これってきっと現役の人が読む小説なんだろうなあ。「終わった人」には近すぎて読みづらいかも。
八重洲ブックセンターで売れているのが分かる。
「散る桜、残る桜も、散る桜」