これも面白かったよ。ある意味劇画的なんだけれど3にして職人技を感じる。
題名の隠蔽が自分の気持ちに掛けているところに唸った。疑心という副題も犯人だけに掛かってないことに唸ったよ。
そして3作読んできて作者の作風というかこだわりも分かってきた。物語が単線じゃなくて複線なんだよね。
いろいろ突っ込み処満載なんだけれど、メイン読者であろうオヤジたちにとってはストレス解消本。警察版水戸黄門。お約束のオンパレード。
次は4に行くと思ったら、3.5があって幼なじみで同期の伊丹刑事部長が主人公。これも読みたい。
二人は真逆のテニスプレーヤーだなと思う。
大坂は感情の起伏が激しくプレッシャーに弱い。
錦織はポーカーフェイスでタイブレークに強い。
パワーとテクニック。
次なる高みを目指してコーチを変える大坂、変えない錦織。
そして迎えた2019ウインブルドン。
初戦敗退と突破。明暗が別れた。
どうやら錦織は引退が近いようなことも言っているようだが、後継者がいない。
まだまだ続けて欲しいけれど若いときの軽快さがなくなってきたかなあ。