ドラゴンのパンターFを作っています。シュマウトゥルムを持ったこのパンターは、結局実戦には間に合いませんでした。ただ、まったく架空という車輛ではなく、現実に存在し、当時先端の戦車テクノロジーを詰め込んだ戦車である点が、モデラー心をくすぐります。また、あまり考証に悩む必要の無いタイプの車輛であるのが作る側としては気持ち的にラク。
このキットを作るにあたり、悩むポイントが塗装です。何故か。素晴らしい作例ゆえ、多くの戦車モデラーが陥ってしまいがちな、
「高石師範の錆止めパンターF」および、「アダム・ワイルダーのパンターF」を、「潜在的にパクってしまう」という呪縛というか、落とし穴があるからです。
大戦末期のドイツ戦車にあり得た塗装はいくつか頭に思い浮かぶものの、それがはたして模型映えするのかどうか・・・・
組上げながら、悩んでます。
エッチングは適材適所で行い、ある程度の強度が求められるパーツは、出来るだけプラのパーツを使います。豊富なエッチングが付属するドラゴンの製品は、やはりお買い得感が高い。
お約束ですが、パテを使ってテクスチュアの表現を。
最新のキットらしく、溶接跡の表現がうまく施されており、自作する必要が無いのはかなりラクです。
このルーバーのパーツは、付けない方が無難です。これを付けると車体上部のパーツがつかえてしまい、車体パーツの上下接合の時、「浮き」が生じてしまいます。私は途中までヤスってすり合わせを試みましたが、途中でもぎとりました。だって見えない所なんだもん(笑)。
末期の車輛らしい、エンジンルーム付近。このキットはパーツの選択枝が多く、浅学な私にはどれがいいか判らないので、なるべく「簡素化されている」ようなパーツを選んでいきます。かなりテキトー。
パンター全タイプに共通する、側面装甲板のゴチャゴチャ。
アルミ挽きものの砲身を付けると重みで「おじぎ」してしまうので、定位置で固定します。ハッチ類は塗装の工程を考え接着せず、裏側からテープで仮止めしておきます。