ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

ホルト中佐の録音テープ(Rendlesham Forest UFO case -4)

2012-06-30 21:06:53 | UFOの研究(信憑性が高いもの)

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ホルト中佐は部下を引き連れ森に捜索に入った。

その際、テープレコーダーを携帯して出動したが、それで現場の状況を録音していたという噂は以前からあった。

記者らの取材に対し、ホルト中佐は「確かに録音はした。しかしテープは既に消去しており、この世に存在しない」と言い張った。

イギリスの弁護士、ハリー・ハリス氏はUFO研究家からの依頼で極秘にこの調査を進め、このテープをサム・モーガン大佐という人物が所有している事を突き止めた。

モーガン大佐は、このテープはホルト中佐から貰ったと言い、快くハリス氏に提供したという。

モーガン大佐は、「UFO」なるものや、レンデルシャムの森で起きた事件など、ハッキリ言って興味が無かったのかもしれない。

更に言えば、このテープの内容は、国防上なんの脅威もないと判断し、無用のものだとして譲った可能性もある。

消去され存在しないと言われていたテープが出てきたのだ。

※ここからは、『UFO あなたは否定できるか』(ヘルムート・ラマー/オリヴァー・ジドラ著、畔上司訳、文藝春秋)第七章より。

ではここで、ホルト中佐のテープ録音から少し抜粋してみよう。

なお、この記録はまだ全部が公開されているわけではない。

ホルト氏によると、テープは10分しか録音できないため、重要と思われる部分のみ録音したという。

「ただいま13時48分。農家の家畜小屋で動物が妙な音をたてている。えらく動いて大騒ぎしている」
「あっ、色が」
「光を見たのか? どこだ? 待て、ゆっくり降ろして。どこだ?」
「右手です。ちょうど樹木のあいだで浮いてます。ほら、また現れた」
「私の信号灯の真上です。ほら、サー、あそこにいます」
「ああ、私にも見える。何だろう?」
「分かりません、サー」
「あっ、小さくて赤い光。奇妙です。肉眼ではまるで半マイル先にあるように見えます。光が消えた。ここから120度のところにあったんですが」
「また現れた」


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「ええ、サー」
「おい、みんな、信号灯を小さくしろ。さっきの空き地まで戻るぞ。あそこのほうがよく見えるだろう。望遠鏡を合わせられるか? 見てみろ」

 各種の測定をした結果、星でないことが判明。

「はい、サー、星ではありません」
「星じゃない?」
「きっと地面から浮かんで移動できる物体でしょう。最初に見た光は135ないし180
メートル離れてました。シーンと静かです。まちがいなくあります、赤く輝く奇妙な光が前方にあります」
「ああ、でも黄色だぞ」
「ええ、黄色っぽいところも見えました。不気味です。こっちに動いてくるようです。前より明るくなりました。こっちへ来ます。いくつか小さなものが飛び出しました。まちがいなくあります。不気味です」
「光は二つです、一つは右側、一つは左側」
「オーケー、明かりを消せ。いまとても、とても奇妙なことが起こっている」

 

 その後、再び各種の測定。そして不意に、

 

「小さいのがいくつか飛び出したぞ」
「いま、本体が右に移動してます」
「ああ、妙だ。森のきわへ行こう。明かりがなくても大丈夫か? 慎重に歩け。ほら、行くぞ。オーケー、あれを見るんだ。ここから2~300メートル離れてる。

 

まるで目くばせしているみたいだ。場所を次々に移動している。望遠鏡の照準を合わせると、あれの中心はからっぽみたいだ、まん中が暗くなっている。瞳でこっちを見つめているみたいだ。点滅してる。望遠鏡で見ると、まぶしすぎて目が痛い」

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あの農家の、二つ目の畑だ。いま再び約110度にあれが見える。今度は川の手前にいるみたいだ。地上すれすれをちょっとだけ動いて、ときどきパッと赤くきらめく。畑のまん中では何も感知できなかったが、いまは四つから五つ、かすかなシグナルが入っている」
「ただいま3時05分。奇妙な閃光が見える。あちこちに点在している。何かがあることはまちがいない」
「ただいま3時05分。さっきから奇妙な物体二つが、北約10度の地平線上に見えている。半月形で、揺れている。まわりにいろいろな色の光が見える。たぶんここから8~10キロの地点だ。いま半月形から輪に変わった。楕円形に見える。1~2分で変わった」
「ただいま3時15分。物体一つを南の方角、地平線から0度上、距離16キロの地点に発見。北に向かって動いている。離れていく。高速で離れていく」
「右側の一つも離れていきます」
「ええ、二つとも北へ向かっています。あっ、南からやってきます。まっすぐこっちへ向かってきます」
「クソ!」

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「一本の光線が地面に向けて放たれているようです。とても現実とは思えません!」
「ただいま3時30分。物体がまだいくつか浮いている。南にいるヤツは落ちてきそうに見える。これから基地に引き返す。あれが、南のヤツがまだ光線を地面に放っている」

「ただいま4時00分。一つの物体がまだウッドブリッジ基地の上空に浮かんでいる。地平線から約5~6度だ。あいかわらず信じがたい動きをしている。前と似た光を下方に放っている」

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「われわれはいま農家の近くを通りすぎています。形の似た光が五つ見えます。いまはじっとしているようです。点滅もしませんし、赤くきらめきもしません。われわれはいま小川を渡っています。シグナルを3つ、はっきり受信しました。奇妙な光がいくつか浮いています」

 

「ただいま2時44分。われわれはいま、農家から遠く離れたところに来た・・・」

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 ホルト中佐のテープにききとれる感情の起伏は残念ながら文章では表現しにくいが、ともあれ、彼と部下たちがしばしショックを受けていることは分かる。

軍はこのセンセーショナルなUFO事件のもみ消しを図ったが、幸運にもそれは成功しなかった。

UFO研究家ブレンダ・バトラーとドット・ストリートの二人は、事件の数日後に警備兵の一人から連絡を受け、1981年1月に彼から詳細な情報をききだした。

またイギリスのUFO研究家ジェニー・ランドルスは、あるレーダー係員からこの事件をきいた。その係員はランドルスにこう言った。
「アメリカ空軍基地の職員たちは、レーダー記録を調べていました。私は彼らから事件をきいたのです」
 そしてランドルスは、バトラーとストリートが警備兵から連絡を受けたと知った。

三人は事件を共同で解明する決心をする。

ほどなくして民間人の目撃者数人から連絡があった。

うち一人はタクシー運転手で、「パニック状態のウシをひきそうになった」と語った。ある農家の人はそのUFOが同日、明るい光を帯びて空に消えていったとき、隣人の助けを借りてウシをつかまえて、なだめる羽目になった。

だがその人は後日、「そんな事件なんてぜんぜん知らないし、何も見なかった」と言い、その直後に、数百キロ離れたところに新たな農場を買い求めて引っ越していった。

研究家数人が1984年に訪問したところ、彼が当時、口止め料をもらったことが判明した。
 1982年2月、バトラーとストリートはベントウォーターズ空軍基地にドナルド・モアランド少佐を訪問した。少佐は二人に「自分は大臣の許可がなければあの事件については話せない」と言った。

その後バトラーとストリートは事件をさらに究明すべく、イギリスの大臣数人に電話をしたが、いつも決まって「そんな事件など知らない」と言われた。

その後二人は国防大臣宛に質問状を送る。回答はこうだった。
「今回のご質問につきましては、今後とも助力を惜しみません」


つまりは暖簾に腕押し。

アメリカとちがってイギリスに情報公開法はない。イギリス国防省からの助力は期待できないと判断した二人はその後、関係者の軍人たちから徐々に情報を得ていく。

1983年2月、二人はアメリカで情報公開法に基づく申請をおこない、アメリカ空軍のホルト中佐が書いた注目すべきメモランダムを閲覧する。

『UFO あなたは否定できるか』(ヘルムート・ラマー/オリヴァー・ジドラ著、畔上司訳、文藝春秋)第七章より。

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【エクシーガ】フルエアロ化完了!

2012-06-28 20:38:14 | スバル エクシーガ

最近ブログでUFOの記事ばかり書いてますが、私は電波系ではないのであしからず(w

久しぶりにエクシーガのネタです。

やっと、リアバンパースカート(スポーツ)の装着が終わり、今日、私の元に戻ってきました。

このパーツ取り付けに関しての私の葛藤の日々をご説明します。

私のエクシーガは、中古で買った発売初期のいわゆる「A型」にあたります。

買った当初付いていたエアロは、標準装備のリアスポイラーとサイドステップ、そしてオプション品の泥除け、「エアロスプラッシュ」(フロント・リア)でした。

その後、たまたま定期巡回していたヤフオクで、新品のフロントバンパースカートが安値で出品されていた(色も同じ)のを見つけ、GET。

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フロントにそういうのを付けると、やはり前後のバランスというものもありますから、リアにもエアロを・・・というのが人情。

目指すはエクシーガの「フルエアロ化」。

そこで調査を開始すると、「DAMD」で販売されているリアスカートが目に留まりました。

カッコいいでないの!

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しかしDAMDのスカートは、Stiのフロントスポイラーとの共着を視野に入れたデザインとなっており、私のイメージではどうも、これを付けたら前後のバランスが崩れるな、と感じていました。

では純正品はどうか。

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SUBARU純正オプションで販売されているリアスカートは、良く言えば「無難」、悪く言えば「取ってつけた感」があるものでした。

ん~・・・いまいちピンとこない。

 

視点を変え、現在の自動車で流行の兆しがあるリアのスタイルとはどういうデザインのものでしょう。

それは、「ディフューザータイプ」と呼ばれる、車体の下を流れる空気を整流し、それをケツに向かって出す、というデザインのタイプである事が判ってきました。

それはまさしく「DAMD」デザインのタイプで、私は悩みました。

そんな私をよそに、エクシーガはスバル恒例の年次改良を行い、いわゆる「D型」となり、オプションのリアバンパースカートに新タイプのデザインが登場。

新型のスカートは、「ディフューザー型」だったのだ!

しかもDAMDより安い

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名称は、「リアバンパースカート(スポーツ)」。

そして、当初からあったモノは、「スタンダードタイプ」と呼ばれる事に。

「これ付けるぞ!」とSUBARUに駆けつけるも、問題発生。

私のエクシーガは、当初のイメージカラー、「サファイアブルーパール」なのですが、この色は人気が無かったのか現在廃盤になっており、新型のリアスカートも「D型」の設定色しかラインナップされていないとの事。

ファミリーカーとしては、あの色ではドン引きする客が多かったのか?

う~ん・・・色の設定が無いならば「塗り替え」の必要があるな・・・

どうしようかな~・・・付けたらカッコいいだろうにな・・・

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しかし、Apexiのリアピース(マフラーのタイコ)と太いエンドパイプが見えていた方が逆にカッコいいのではないか、・・・と自分を納得させ・・・

・・・が、私は昔から欲しいものは必ず手に入れてやる!というタイプ。

お客様感謝ディなら20%引きで購入出来るので、心が揺れました。

感謝ディに向かうクルマの中でも、頭の中では「よし、買うぞ」「いや、待てよ」の繰り返し。

しかし、モンモンとしていても精神衛生上よろしくないんでは、と最後には自分なりに結論を出し、「エイヤッ!」と買っちゃいました(w

サファイアブルーパールへの塗り替えが前提なので、その旨を伝えSUBARUの委託する板金塗装会社で塗装を任せる事にし、ついに、やっと、念願の装着が終わりました。

見よその雄姿を

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じゃ~ん。

どうでしょうか(w

完全に自己満足の世界ですね~。

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横から見るとこんな感じで~す。

サファイアブルーパールの色味も問題なし。

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ちょっと心配だった、エンドパイプとのクリアランスも大丈夫でした。

やはり純正品なのでフィッティングはバッチリ。

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劇的?ビフォー。

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アフター(w

単なる目の錯覚なのですが、車高が下がった感じにも見えます。

黒い部分が、車体下部から出てくる空気を整流する「ディフューザー」部分。

見れば判りますが、形だけの「ナンチャッテ」タイプです。

でも、とてもレーシーで硬派な雰囲気が出て、ボテ~っとしていたリアビューが凄く引き締まりました。

私は元々、いわゆるミニバンは好きではない方なので、いかにも、ファミリーカー!ミニバン

という雰囲気を払拭したかったのですが、生で見ると雰囲気が劇的に変わりました。

 

この黒い部分がポイントなのですね。

量感のある青いボディに黒いディフューザー、この部分がアイキャッチとなっているワケなんですな。

黒っぽいボディ色だと、アクセントにならないかも、ですが、サファイアブルーパールとの組み合わせはgood!

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フラーとの相性も良く、注文してから何だかんだと紆余曲折があり、とても待ちましたが、自分的には凄~く満足してます。

地元ではまず見掛けない仕様になりましたから。

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さて、同じような計画を持つ方が気になるのは、やはり予算でしょう。

以下、かかった金額です。

スポイラー、リアアンダー:45,000円

パーツセット(ゴムのモール):3,000円(※塗装のため、一度剥がしたため)

塗装代:17,000円

スポイラー取り付け:3,000円

モール取り付け:2,460円

その他、値引きなどがあり、最終的に払った金額は、合計62,685円となりました。

パールなので塗装代はもっと掛かると思っていたのですが、案外安かったので驚きました。

予想では合計で80,000位掛かるかな~、と思っていたので。

店によって金額が変わると思いますが、参考にしてみてください。

同時に、リコールになったウォーターポンプの交換も同時並行で無事完了。

これからも大事に駆け抜けるぞ~!

 

 

 

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森に何かいる!(Rendlesham Forest UFO case-3)

2012-06-27 19:45:19 | UFOの研究(信憑性が高いもの)

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 1980年12月末、イギリス国内の二つのアメリカ軍基地(ウッドブリッジ基地とベントウォーターズ基地)にほど近いレンドルシャムの森で、センセーショナルな事件が発生した。

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軍関係者と民間人の証人が多数いるほかに、録音テープ一本と、目撃報告を記載した書類(情報公開法によって公表)がそろっている。

以下では目撃者たちの証言とメモランダム、それにチャールズ・ホルト中佐が録音したテープを元に、事件の経緯を時間を追ってたどってみよう。


 12月26日金曜日の午前0時、農業をやっているゴードン・レヴィットはイヌを連れて納屋に行こうとしたとき、異様に明るい光が上空にあって、自分と同じ方向に動いているのに気づく。

その後物体が真上に来たとき彼は、それが楕円形の円盤であり、明るい白い蛍光に包まれているのだと分かった。

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彼はそれまでにずいぶんたくさん、ベントウォーターズ基地とウッドブリッジ基地を離陸して自宅の上を飛んでいく軍用機を見たことがあったが、その物体は初めて見るもので、飛行機でもヘリコプターでもないことは確かだった。

 窓も見えなかったし、ドアも推進装置もなかった。ほんの数秒で、物体は樹木の向こう、ウッドブリッジ方向に消えた。
 午前1時、レーダー係員がスクリーン上で、ボーイング737型機くらいの大きさと思われるシグナルを北のノーフォーク州に発見した。進路のとり方が独特だった。レーダー係員はすぐさま、自然現象ではないと思った。

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いかにも固体の飛行物体みたいな動きをしていたのだ。

その直後、二つの空軍基地から、そのシグナルをレーダー・スクリーンにとらえたという連絡が入る。

物体はアメリカ軍のベントウォーターズ空軍基地付近の森に向かっていた。
午前2時、ウッドブリッジ空軍基地の東ゲートで警備を行っていた警備兵二人(ジム・アーチャーとジョン・キャドバリー。ともに仮名)が、レンドルシャムの森の上空に明るい光を発見した。

オーフォード岬の灯台の明かりではないと確認した二人は、ことによると飛行機が墜落するのではと考えた。

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その直後、墜落説もまちがいと分かった。

光が今度は滞空していたのだ。

二人は上官(軍曹)に連絡したが、この上官はその光体のことをすでに知っていた。
 午前2時30分、上官は部下三人をジープ一台に乗せて、警備兵二人のいる現場に向かわせた。三人が合流すると、警備兵二人は基地の敷地外に出て、物体を徹底追跡することにした。

二人は光体の方向へとジープを走らせ、レンドルシャムの森に入っていった。

数分後、ジープを捨てて歩かざるをえなくなった。

森のなかを少し歩いていくと、樹木のあいだに急に、赤と青の光があるのが目に入る。

Photo

アーチャーは無線で基地に連絡をとろうとしたが、うまく作動しなかった。

森のなかの狭い空き地に行くと、そこに宇宙カプセルを想起させるような物体が、三本の着陸脚で立っていた。

青白赤の光に取り巻かれた物体は、地面に白い光を放っていた。

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二人が近づいていくと、物体は不意に地面から浮かび、二人から離れていった。

二人は追跡したが、しばらくして物体は平原のほうに飛び去り、急に高速で急上昇した。

近くの牧場にいたウシ何頭かが、あわてて逃げていった。

基地ではその頃すでに、急上昇していった物体をレーダーで捕捉していた。

交信が途絶えたあと、二人を見つけるべく森のなかに捜索隊が送り込まれていた。
 午前3時45分、捜索隊は警備兵を発見したが、二人はトランス状態みたいに、木々のあいだをさまよっていた。

二人はどうやって草原から森に戻ってきたのか、思い出せなくなっていた。

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キャドバリーのほうは取り乱していて、捜索隊といっしょに基地に戻るのをいやがった。

事件が基地の外で発生したことから、当直司令官のテッド・コンラッド大佐は、イギリス警察に通報することにした。

大佐は巡査二人と会って事態を説明した。

だが警察は事を重大視せず、きっとオーフォード岬の灯台の明かりを見たのだろうと推測した。

巡査二人は警察へ戻り、航空管制センター(ロンドンのウェスト・ドレイトン地区)に電話を入れた。

このとき彼らはそのイングランド南部地方の、まったく航空路の通っていない上空で、本当にいくつかの光が目撃されていたことを知る。

その間にさっきの警備兵二人は上官に向かって、「物体は森の地面に着陸脚を出して立っていたのだから、きっと地面に痕跡が残っているにちがいない」と話していた。
 早朝になって、コンラッド大佐は憲兵(軍曹)など数人を着陸痕さがしに派遣した。彼らはほどなくして現場に着き、着陸脚の痕跡を発見した。

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痕跡はあまり深くはなかった。

三点は正三角形を成していた。

イギリスの領分で起こったことだから、ということで、大佐は再びイギリス警察を呼んだ。

巡査はその跡を、動物の跡だろうと言った。

大佐らはその意見に不賛成だった。

正確に正三角形を成していたからだ。

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巡査は笑いながら「UFOなんていないよ」と言って、帰っていった。
 同日の22時30分頃、ウッドブリッジ空軍基地の警備兵四人が、基地の裏手をパトロール中に、奇妙な光がいくつか空にあるのを目撃する。

どうも航空機らしくない。

その直後、一人が樹木のあいだに光が一つあるのを発見。

四人は上官にその旨を通報する。

ブルース・エングランド少尉とベンソン軍曹(いずれも仮名)は、副司令官であるチャールズ・ホルト中佐に連絡して、詳しく調査したいから許可をいただきたいと申し出る。

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 ホルト中佐は前夜の出来事を知っていたので、エングランド少尉とベンソン軍曹を四人の警備兵といっしょに行動させることに決定。

夜の0時頃、六人は森に入るが、すぐに歩いて進むことになる。

ふと見ると、霧みたいに透けて見える光のヴェールがかかっている。

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ヴェールの向こうには、青白い光に包まれた物体が一つある。

上端から赤い光を放っている。

ても六人は近づこうとしたが、何度やっても逃げられる。

一人が少し近づいてみると、物体の周囲の空気が静電気を帯びていた。
 その後六人は、基地に戻ってホルト中佐に今後の指示をあおごうと決心する。

ベンソン軍曹の報告では、森のなかで多数の動物たちがうろたえていた。

ホルト中佐は、30名ほどの部下を引き連れて現場に向かうことにする。

なかに空軍特別調査室(OSI)の面々もいた。

ホルト中佐はベンソン軍曹に、キャドバリーとかベントウォーターズ基地の連中も連れて行けと命じる。

キャドバリーは前夜にそうした物体と遭遇していたからだ。
 ホルト中佐は光体捜索のため、その面々を引き連れて森のなかへ入ってゆく。

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中佐は捜索の模様を記録に残すため、携帯式のカセットレコーダーを持参する。数人の部下やキャドバリーといっしょに前夜の着陸痕をさがして、ガイガー管で放射能測定もするつもりだ。

カメラなどの機器類も持参している。

ほどなくして前夜の着地点に到達。

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ガイガー管で測定すると、着地点の放射能がほんのわずか上昇していた。

放射能値が一番高かったのは、着陸痕の中心地点だ。

物体が樹木に残した磨耗の跡も発見する。その跡は着地点の方向にあって、樹皮から妙な液体がしみ出していた。

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その液体を検査用に少量採取し、小瓶に詰める。

着陸痕と、損傷した樹木の写真も撮影。樹木の放射能測定をおこなった結果、磨耗跡の放射能値が上昇していた。

樹木には熱の影響も見られたし、枝も何本か折れていた。
 その地点から数百メートル離れたある農家の近くには、ウッドブリッジ基地の警備隊長が率いる別働隊が調査に赴いていた。

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午前1時48分、樹木のあいだに赤い光があるのを発見し、すぐさまホルト中佐に連絡。

今度は無線に異常はなかった。ホルト中佐の一団もその奇妙な光の捜索に向かう。

(続く)

※『UFO あなたは否定できるか』(ヘルムート・ラマー/オリヴァー・ジドラ著、畔上司訳、文藝春秋)第七章より抜粋

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レンデルシャムの森の事件(Rendlesham Forest UFO case -2)

2012-06-25 21:53:05 | UFOの研究(信憑性が高いもの)

【事件概要~真実かどうかは別として】

1980年12月27日午前3時、英国ウッドブリッジ空軍基地から800mの森林内に「UFO」が着陸、3人の宇宙人が当時、基地司令官だったゴードン・ウイリアムズ将軍と会見。 

深夜の森の中で動揺する兵士とは反対に、落ち着いた模様の将校。

着陸を事前に知っていたかのような基地上層部の行動。

1983年10月2日、イギリス最大の新聞「ニューズ・オブ・  ザ・ワールド」誌がこの事件をすっぱ抜き、大騒ぎになりました。 

当時基地で兵士として勤務していた、ラリーウォーレン氏が新聞社に情報を提供したのが発端と言われています。

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↑ラリー・ウォーレン氏

早くから証言をしていたラリー・ウォーレン(当初アート・ウォーレスという仮名でBBSのインタビューに答えていた引物)は、光に包まれた3人の宇宙人を見たと語っていました。 

そして、基地司令官・ゴードン・ウイリアムズ将軍と、身振り手振りを交えて何かしらのコミュニケーションをとっていた、と言うのです。

また、事件当夜行動を共にしていたエイドリアン・ビステンザ(ブスタンザ)軍曹は、「ああ、これは以前、アラスカの基地でも見た事がある!」と語ったという。

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↑チャールズ・ホルト中佐

アメリカ空軍第81戦略戦闘師団ウッドブリッジ空軍基地の副司令官・チャールズ・ホルト中佐は、自らも事件当夜調査隊を率い、問題の光る物体を大いなる動揺とともに目撃し、「不思議な光」という題名をつけた備忘録を作成し、報告書として提出しました。

しかも、ホルト中佐はいつも仕事のために携帯しているテープレコーダーで、生々しい現場の状況を録音していました(この録音テープの存在も否定していた)。

事件がマスコミで大きく取り上げられたのは、その時の模様が公式な文書として存在し、その意味で信憑性が高かったからで、ラリー・ウォーレンの証言だけでは与太話として相手にされなかったかもしれません。

ウォーレンの証言が、この公文書を補完するかのような内容であったため、「事実起こった事」として扱われたのです。

公文書を作成したホルト中佐は、基地副司令官という立場上、多忙を極めていたせいもあるかもしれませんが、1980年代当時、沈黙を守ってマスコミの会見をいっさい拒否していました。

 

イギリス政府は、国内に駐留する米軍の、それも基地副司令官の作成した報告書を受け取っていたにもかかわらず、「そんなんものは存在しない」と言い続けていました。

イギリスには情報公開法がありません。

そこで、最初にこの事件を調査したイギリスのUFO研究家は、アメリカの研究家に情報公開法に訴えるよう連絡を取り、その結果、アメリカ・イギリス両国にとって安全保障上問題ないと判断されたのでしょう、ホルト中佐が作成したあの夜の報告書が機密解除になって出てたのです。



数年前、この事件の極秘資料がイギリス政府から機密解除されて閲覧できるようになりました。

しかし内容そのものは、20数年前のいわゆる“ホルト・メモ”そのものでした。

やはり情報は隠されていた上、撮影されたはずの写真やムービーなどが公開されたわけではありませんでした。 

あの夜、確かに何かが起こった。だが、真相は闇の中だ・・・ 
ホルト中佐は近年この事件について告白し、公文書に書かれていることはすべて 
真実だと語っています。

しかしホルト氏はまた、最初にこの情報を世に出したラリー・ウォーレンの証言、中でも「3人の光に包まれた宇宙人」などは見ておらず、「ヤツのホラ話で、この事件自体が貶められた」と憤慨しています。



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これはファースト・コンタクトなのか、それとも大掛かりな秘密兵器の実験だったのか?
  1984年に、矢追純一氏によってTVでも特番が2回に分けて作られましたが、  現在では完全に忘れられた事件になってしまっています。 
矢追氏の製作した番組で紹介されたということもあり、信憑性において疑問を持つ方も多いと思いますが、機密解除で出てきた文書は、当時番組で紹介された内容と全く同じでした。

つまり、当時イギリス政府が「そんなものは無い」と言い切っていた文書は、やはり存在したのです。
当時のイギリス政府が、何故この事件を20年近く隠したのか、それが分からないのです。

UFO(広義での未確認飛行物体)を捕捉した場合、どういう手段で補足したかを隠すために機密になる例があるようですが、この事件は、どうもそういうことではなさそうです。 
また、ひじょうに興味深いのは、この事件で宇宙人を見たといっているのは、複数いる目撃者の中でもラリー氏だけで、ホルトメモにも宇宙人についての記述が無いことです。 

事件現場は森の中でしたが、事件直後に現場一帯の木は相当数(根元から)伐採され、なおかつそこの地面一帯ををブルドーザーで掘り返す、という対応を軍はとっています。

 

「何か」の痕跡を、必死になって抹消しようとしているかのようにです。
2回に渡る、この事件に関する矢追さんのあの放送(タイトル:第4の遭遇1,2)だけは、信憑性が高かったようです。

 

ただし、不審な点も いくつかあります。
それは、現地の研究家が最初に入手したUFOのスケッチ、ラリー氏がみたUFOのスケッチ、ジム・ペニストン氏(UFOを2番目に目撃した憲兵)が見たUFOのスケッチが、それぞれ同一のものとは思えないほど形状に違いがある、ということと、ホルト氏の報告書にはUFOの機体の描写がなく、「不思議な光体」
としか記述されていないという点です。 

そして、「宇宙人」なるものを見たと証言しているのはラリー・ウォーレンだけだ、という点です。


現在までの情報を総合すると、実際に公文書として存在したということもあり、何かがあったことは間違いないようです。

それはイギリス政府も認めています。
私は、UFOや宇宙人というものには懐疑的な立場ですが、どうしてもこの事件だけはひっかるモノがあるのです。

 

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↑情報公開で唯一出てきた現場(着陸跡)の写真

というのも、軍の調査隊が森に入った際、物体の「着陸痕」とみられる正三角形を成す土のへこみ、その中心部から出ていた強い放射線など、物理的な証拠もあったようですし、ペニストン氏はその着陸跡を石膏型として残しているからです。

物体は、森の木々にその「機体」を時折ぶつけながら縫うように浮遊した挙句、最終的には森から上昇し、猛スピードで飛び去ったと言われています。(ホルト氏や、その他目撃者の話)

この物体については、個人の思い込みや灯台の見間違い、自然現象、他国の兵器、それらの可能性はありますが、それ以外だとしたら何があるでしょうか。

そして、「宇宙人」(ヒューマノイド=人間のようなもの)との会見はあったのでしょうか?

次回は、この事件を最初から詳細に検証してみましょう。 

(続く)

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これからUFOの話をしよう(Rendlesham Forest UFO case-1 )

2012-06-22 23:08:54 | UFOの研究(信憑性が高いもの)

【UFO事件の見方について】

これから一つのUFO事件を皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

その事件というのは、たった一晩でブログに書き込めるような小事ではないので、今までずっと、載せる事に踏み切るべきか否か躊躇いがあったのですが、何回か連載というカタチで紹介したいと思います。

私は、「自称UFO研究家」としての顔を持っています。

しかし、オカルトの1ジャンルとして見られがちなUFO現象は、到底マトモな人が真面目に議論するような話題たりえないのが、一般的なトコロです。

ですから私も、会社でそういう話をするわけではありません。

頭がおかしいと思われますから。

何故、UFOは真面目な話題にならないのか。

日本のテレビが「馬鹿な話」にしてしまったのです。

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↑監禁された宇宙人がストレッチする映像

年末になると、ビートたけしの「超常現象?Xファイル」が放送されるのが恒例となっていますが、そこに出てくるビリーバーの人たちの、なんとあきれる発言の数々。

「金星人の住民票がある」って・・・

まぁ、韮澤氏と大槻教授のこのバトルは、バブル期の深夜番組「プレステージ」からずっと続いているワケなんですが。

また、時々スポット的に放送される「UFOの映像」なるものも、CGなのが雰囲気で判ってしまうものばかり。

そういった、現在世の中に伝搬しているアホ話、ニセ映像を廃し、私が「これは一体何だったのだろう」と頭の中をショートさせ、考えこむUFO事件が、3件あります。

①1980年、イギリスの空軍基地脇の森で起きた事件

②日航ジャンボ機がアラスカ上空でUFOと遭遇した事件

③ベルギーで多数目撃された、三角形のUFO

国内では、「ロズウェル事件」の陰に隠れ、もはや取り上げられない事件ですが、海外のメディアでは今でも調査され、UFOの歴史上最も信憑性の高い事例として常に挙げられるのが、この3つの事件です。

今回は、私が最も興味をそそられ、今でも繰り返し振り返るのが①の事件です。

それは何故か。

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多数の訓練された兵士達が森の中で「何か」を目撃し、自らもその当事者となった将校が作成した公文書による記録が残っている事件であるにもかかわらず、何も解明されていない、いや、真相を知っている者が存在しているかもしれないながら、どうも隠されているらしいからなのです。

隠されているとしたら、理由があるはずです。

【UFO情報が機密になった理由】

しかし、あまたのUFO研究家が声高に叫ぶように、いわゆる「UFO隠蔽論」を持ち出すわけではありません。

「UFO隠蔽論」というのは、こういう事です。

アメリカではかなり以前から、軍関係者からの証言としてUFOに関する政府組織の機密公文書があるというのが判っていました。

弁護士を責任者とするUFO研究団体(名称は失念)が「秘密のUFO公文書を出せ!」という裁判を起こしました。70年代後半だったと思います。

アメリカには情報公開法というものがあり、結果この法律の正式な適用によってUFO関連の機密文書が935ページも出てきました。

実際に、UFOに関する情報~その正体はともかく~は膨大な量だったわけです(これでも全部ではなかったようです)。

これは当時、アメリカ社会だけでなく世界にも衝撃を与えました。

しかし、公文書に記載された文章の「肝心な」部分は黒く墨塗りされていて、読めない状態となっていました。

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UFO研究家は、この墨塗りされた箇所こそ、「UFO」と「宇宙人」に関するものであり、従って政府はUFO実在の証拠を隠している!隠蔽だ!と早合点しました。

そして、宇宙人から提供された技術を最高軍事機密として扱い、それを国民に隠しているのだ!

これが「UFO隠蔽論」です。

情報公開法というのは、市民の訴えなら何でもかんでも出しますよ、というものではなく、一応公開するにあたっての条件が付きます。

それは、「国家安全保障及びその責務」と「個人のプライバシー」に関しては、公開しなくてもよい、という条件です。

UFO公文書の墨塗りがあったのは、この条件のどちらかに該当しているからです。

と、アメリカの裁判所で判断したのです。

それは「国家安全保障」です。

つまり、UFOというのは「現象」として今この瞬間にも世界中で実際に起こっているワケで、未確認の飛行物体ですから目撃事例やレーダー記録などがかなりの数で存在するのです。

軍隊や諜報機関が、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どのような手段で」この情報を得たかなど、安全保障上の責務において公開するはずがありません。

仮想敵国だけではなく、同盟国にも自分たちの手の内は明かさないのです。

この情報収集源/収集手段を公開する事がすなわち、国家の安全保障を揺るがしかねないからこそ機密事項として墨塗り(非公開)されたというのが真相なのですが、UFO研究家の多くは今でも、この非公開の部分こそUFO実在の根拠として疑わないようです。

公開された文書には、宇宙人実在を証明をするようなくだりがひとつも無いのにもかかわらず、です。

私はこういった隠蔽論や、「宇宙は広いのだから、既知の科学では理解できない技術で宇宙人は地球に来ているはずだ」と胸を張るような盲目的ビリーバーとは一線を画します。

私が知りたいのはノイズを廃した「真実」、それだけなのです。

【好奇心の扉を開けよう

今までマスコミが喧伝したように、本当にUFOは他の天体の住民の乗り物(エイリアン・クラフト)なのでしょうか?

それとも、先入観が生み出した見間違い?

「円盤型」っていうカタチ、マスコミが生み出した間違いだと知ってる?

大事なポイントとして押さえておきたいトコロは、UFO現象のほぼ全ては、地球上で起こっているという事です。

そして、世界中の疑い深いUFO研究家でさえも、解き明かせない謎として最期まで宿題として残った事件が、先程挙げた3件の事例なのです。

次回は、1980年12月、イギリスの駐留米軍基地近くの「レンデルシャムの森」で起きた、不思議な事件を紹介していきましょう。

Rendleshamstory

この事件も兵士たちに緘口令が敷かれ、「機密事項」となっていた事件です。

次回の更新までの間、秘密であったこの事件が明るみに出たきっかけをつくった、ひとりの米軍兵、仮名「アート・ウォーレス」空軍一等兵の証言を見てみましょう。

↓※イギリスBBC放送のインタビュー

http://www.youtube.com/watch?v=sfQrrhLALPU&feature=related

(続く)

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