ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

イタレりのレオパルト1A2を造ってみよう

2009-06-29 20:52:12 | 現用戦車模型 制作過程

まぁ~しかし暑くなってきましたな。今日など相方が全っ然、働かないもんで、このムシ暑さの中イライラしながら仕事してました。おかげでグッタリです。

Reoparut_007_2

しかし、新作レオパルトの制作も進めなくては。というわけで資料とにらめっこしながら砲塔部分の工作を進めていきます。まずは現物を。

Reoparut_001_2 派手なパーティングラインが入っているのが判ると思います。これは後に成型時のガイドラインにします。

Reoparut_002 別角度より。表面がツルツルしているところは時代を感じさせるこのキット。

Reoparut_003 A1がA2になる際、砲塔部装甲の増厚が行われたらしく、その厚み分の切りカキが目立つのがA2の隠れたポイントです。A1とA2の形状は非常に似ており、今回資料を調べて初めて判った相違点です。

 

 

 

 

 

Reoparut_004 砲塔の下端部を逆ハの字にやすった状態。

Reoparut_005 カッターで更にシャープに成型した状態。ロシアの戦車~たとえばT-72の増加装甲型の砲塔下端などにはもっと張り出した、こういった切りカキが認められます。

Reoparut_006 お約束ですが鋳造の表現を施します。旧西ドイツ軍の軍用車両は仕上げが丁寧で、鋳造とはいえロシア戦車などに見られる荒っぽい仕上げであありません。荒れ具合はこれから調整をしていきます。

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ドイツ機甲部隊復活の立役者

2009-06-24 16:46:41 | 現用戦車模型 制作過程

Leo1a2_3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくぶりの更新です。いやぁ、仕事が忙しい上に時間が不規則なもので・・・・・今回はレオパルト1のモデリングです。この一年間、WW2ドイツモノしか造っていなかったので、ここいらで本来得意とする現用戦車をつくってみっか、てなもんです。

このレオパルト1、戦後第一世代戦車のベンチマークなのですが、どうもモデラーに人気が無いらしく、しっかりとした作例はほとんど見かけないのが現状のようです。

現用で人気が高いのはレオパルト2A6、もしくはM1A2あたりでしょうか。これらは戦後第二・あるいは第三世代に属するもので、装甲にはいわゆる「複合装甲/チョバム・アーマー」を用いており、角ばったシルエットを特徴としています。

それはそれでカッコヨイのですが、ゲップが出るほど作例がある車両なので、いまさらそれらを造ってもつまらない。ちょっとニッチなモノを造ってみよう。

Reoparut_008_2

そこでレオパルト1なわけです。これは戦後の西ヨーロッパにおいて、数で勝るワルシャワ条約機構軍と正面から対峙するために生み出された、当時世界最高峰の性能を持った戦車です。

資料を見ると、この戦車はドイツの先端工業を結集し、時間を掛けて造られていった車両だという事が判ります。

戦争中、ドイツはソ連軍の新戦車に驚愕し、短期間で戦車を開発する事が多くなり、結果として欠陥をかかえた重戦車を急造するハメになりました。それらの多くは、機構的な無理、整備上問題となる構造などを内包したまま戦場に送られ、ドイツ第三帝国の終焉とともに絶滅してしまいました。

レオパルト1はその反省を踏まえ、また、当時アメリカから西ドイツへ供与されていたM47、M48などを参考としながら、そしてかつては敵であったイギリスから、センチュリオンの後期型に搭載予定だった高性能の戦車砲をもらいうけました。

仮想敵はソ連のT-54/55、T-62といった不気味な存在感を持つ戦車でした。

幸いな事にというか、レオパルトは戦争を経験せずに今日まで生き延びています。後期型は第4次中東戦争(ヨム・キップル・ウォー)における、ソ連製のサガー(マリュートカ)対戦車ミサイルの撃破能力を教訓に、スペースド・アーマー砲塔を採用し、それは今でも各国で現役のMBTとして国防の任にあたっています。

さてキットですが、イタレリの製品を料理します。このキットはかなり昔のものなのですが、現在でも充分に通用するクオリティを持った秀作です。タミヤのキットは古すぎて出来もひどく、選択肢に入りませんでした。

人気の無いレオパルト1ですが、WW2、そして現在を繋ぐ重要な役割を果たした戦車です。丁寧に造って、「あ、結構いいじゃん」と感じてもらえれば、と考えています。

PS.7月から土曜日も出勤になっちまった(泣)。こつこつやろうっと・・・・

 

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グンゼ:4号戦車F2型 完成 Panzer IV Ausf.F2(Sdkfz161/1)

2009-06-03 10:32:53 | ドイツ戦車模型 完成品

フランス戦の教訓を取り入れて1941年4月から生産が開始された4号戦車F型は、基本装甲が30mmから50mmになり各部がリファインされ、ソ連侵攻「バルバロッサ」作戦に参加したドイツ戦車師団のホープとして期待された。

 

しかし、突如出現したソ連軍のT-34戦車によって、連戦連勝を続けるドイツ戦車隊に危機が訪れた。3,4号戦車の短砲身5㎝、7.5㎝砲ではT-34戦車は撃破できず、主砲の長砲身化が決定された。この決定にしたがって、4号戦車では次のG型から43口径7.5㎝砲の搭載が予定されたが、戦局の逼迫により、急遽、生産途中のF型に43口径が搭載されるようになった。

この長砲身搭載のF型をF2型、それ以前のタイプをF1型と呼ぶようになった。

F1型とF2型の違いは主砲とそれに関連する部分だけで、砲弾庫も改修され搭載量も80発から87発に増加している。また、主砲の後座量が増加したため戦闘室スペースに余裕を持たせるために車長、砲手シートの形状も変更された。

4号戦車F2型は、1942年3月から7月にかけて175両が生産され、1942年夏の東部戦線でのドイツ軍攻勢においてT-34やKV-1などのソ連戦車との対戦車戦闘の主役として活躍した。また、北アフリカのエル・アラメイン戦線で本車との戦闘を経験したイギリス軍は、本車を「マーク4スペシャル」と呼んで警戒し、最優先撃破目標としたほどだった。

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