ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

パンターF:パステルで立体感を出す

2010-08-30 19:36:10 | WWⅡ 戦車模型 制作過程

今年の暑さは異常ですね。

この辺はしばらく雨も降ってません。雨でも降れば涼しくなるんですが・・・・

会社から帰ってくると、庭の花とか野菜が「クタ~」っとなってるんですよ(笑)。

あぁ~、植物もツライんだな、と・・・・水撒きが日課になってます。

てなわけでパンターFです。

今度はパステルを使って立体感を出していきます。

どうするかというと、車輛の「縦線」と「横線」、あるいは「曲線」の「交わるところ周辺」にパステルをなじませ、遠くから視た場合の車輛の重量感というかなんというか、つまり模型っぽく視えないようなトリックを使うわけですな。

模型は縮尺してあるので、実物と同じように色をのせても本物らしく視えません。

それを、なんとなく(ここ重要)本物っぽく見せるテクニックです・・・

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目の粗いサンドペーパー上でパステルを粉にし、それを筆先に少し付けます。最近は汚し塗装専用のパステルが出てるらしいですが、私は市販の画材用のを使っています。何種類か混ぜて使います。

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こんな風にして・・・・なすりつけます。

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対象物の塗装がグロス(艶あり)だったりすると、この作業はうまくいきません。塗膜のザラザラにパステルの粉を擦り込むわけですから。

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おおざっぱですが、ほぼ終わりました。この工程を経る事で見た目に奥行きが出て、模型に「生命感」が出てきます。

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パステルはアクリル溶剤に溶けるので、やり過ぎたら修正が効きます。

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また、アクリル溶剤を使って微妙なボカシを行う事が可能です。

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今回は下地がプライマー色なので、よく映えるよう、パステルの色味は濃いめにしています。後からのウェザリングで、ここで付けたパステルの色は緩和されてしまうので、この段階ではやや派手目にパステルを塗ります。

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また、今回は戦車兵のフィギアを乗せて見る事にしました。

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いつも車輛単体なので、もっとドラマ性を・・・というと大袈裟ですが、兵士との対比で戦車の大きさなんかを実感してもらえば。

フィギアは面倒くさくて、いつもスルーなんですが、ちょっと変化を出したくて。

いや実際余裕無くて、車輛単品だけでいっぱいいっぱいなんですよ。

 


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パンターF:エイジングを施す

2010-08-11 19:41:37 | WWⅡ 戦車模型 制作過程

通常、塗装の剥がれ・劣化などはチッピングを行って表現しますが、今回は初めてエイジング(=老化)を全体に施します。

工場を出た戦車は、天候や気温・湿度の影響や使用状況によって、徐々にその塗膜が劣化~老化が進みます。これを模型で再現するわけです。

これは、アクリル塗料がエナメルの溶剤に対して耐性が低いという現象を逆利用したテクニックです。

これを知ったのは高石誠氏の作例でですが、これはベテランの戦車モデラーなら誰もが共有していた、「アクリル塗料はウォッシングに弱い」という特性を、実車輛の使用感に結びつけて仕上げに生かした、割と最近の技法です。

前提として、下地となる地色は塗膜が強いラッカー系塗料で塗る必要があります。

が、私はアクリル派なので、アクリルを塗った後、ハーフグロスのラッカーでトップコートします。

エナメルの溶剤はプラも侵しますから、小さなパーツの接着面には必ず瞬間接着剤でコーティングをしておくなど、塗装前の前準備も大切です。

さてエイジングですが、充分な乾燥時間をとったアクリル塗料は思いのほか塗膜が強く、プライマーの下地が見えるくらい塗膜を溶かすのには、想像以上に時間がかかります。

また、連日の酷暑の中エアコンをフル稼働させるので、どうしても部屋の中の空気が乾燥し、塗布したエナメル溶剤がみるみる蒸発していきますから、何度も根気よくエイジングを行う必要があります。

ここで痺れを切らしてアクリルの溶剤を使ったりすると、いかにも人為的な仕上げになるのでそれだけは止めておきましょう。

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ドゥンケルゲルプの下に、地のプライマーが見えているのが判るでしょうか。

この技法は凹凸を強調してくれるので、装甲板の荒れを表現した際は、ドライブラシと同様の効果が得られます。

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エイジングだけでは限界がありますので、要所で筆を使い、チッピングも行っていきます。

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とはいえ、今回はあまりチッピングは行わない予定。目によくないし・・・

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ウォッシングを控えていますので、工具類も塗りました。

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明日から連休です。連休中にコイツのウエザリングをしたいので、その前準備を終わらせました。


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灼熱のボクシング練習

2010-08-03 19:42:47 | ソリッドな武道空手の話

歳のせいか、最近は肩や膝が痛む。若い頃の空手の稽古で酷使したためであろう、あちこちの関節にガタがきているのかもしれぬ。

空手の動きには全て「円運動」が伴う。一見直線のように見える突きや蹴りも、身体全ての関節の円運動をもって打撃のエネルギーに変換しているのだ。

しかし、普段の生活ではまず考えられないような関節の使い方をするため、どうしても故障を起こしやすい。アスリートの宿命だろう。

だが、のんべんだらりとただ齢を重ねるよりは良かろう。

それが単なる自己満足だとしても。

連日の暑さも重なり、テンションも上がらない日々ではあるが、帰宅して家にいても、どうもモンモンとする時がある。

心理的には、一日の仕事の疲れをノンビリと癒したくとも、身体が「闘争」を求めてしまうのである。

そして一旦そう感じてしまうと、じっとしていられない。じっとしている時間がとてつもなく無駄に思えてくるのだ。

もうこれは武道家の性(さが)としか言いようがない。

というわけで秘密練習場へと出撃!

この日の練習の詳細はこちらのブログで。

http://blog.livedoor.jp/jcm800zakk/archives/51920845.html

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これは私愛用の8オンスグローブである。

ここの練習場では空手というよりも、ボクシングのスパーをメインに行っている。

空手は基本、素手であるので、生の拳で相手の顔面を叩くには安全上問題があるので、グローブを着用した攻防~必然的にボクシングスタイルをとった練習となる。

私はボクシングの専門家ではないが、若い頃キックボクシングスタイルの空手をやっていたので、一応グローブを着用した攻防が出来る・・・・つもり。

そして実はボクシングも好きなので、こういった練習が出来る環境があるというのは恵まれている。

42d2dc2cs_2 イケメンボクサー石井君とのスパーを行う。写真では判りにくいが石井君は長身で、小柄な私のパンチは届かない。手加減してくれていたから大丈夫だったが、ガチで打たれたら間違いなく倒れただろう。

どうやって懐に飛び込んでいくか突破口が開けぬ攻防で、何発も喰らってしまった。しかし打たれてひるんでいては上達は出来ぬ。

打ち合いを克服し、接近戦をマスターしなければヒット・アンドアウェイのアウトボクシングは無理だ。しばらくはパンチを顔で受けて間合いをつぶしていくしかあるまい。石井君、これからもバンバン打ってくれ。

ストレート系のパンチは、縦拳・横拳を使い分けながら試行錯誤。

空手の正拳突きと違い、グローブの重みを勘案しながらコンパクトに打とうとするも、右ストレートはやはり大振り気味になってしまう。

この日は小休止をはさみつつ都合9ラウンドのスパーを実施。

しかしボクシングも楽しい。痛くて、苦しくて、殺伐としているが、生き物が本来持っている、「死にたくない」という本能からか、スパーの最中は「無心」になれる。

せわしない日常で、「無心」になれる場面がどれだけあろうか。

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スパー終了後に沼澤師範代(手前)と意味なくポージング(笑)。

この日はとても湿度が高く、流石に暑くて空手着でのスパーは出来なかった。

沼澤師範代曰く、「真夏にガッチリ汗をかく稽古をしておいたほうが良い」との事。

そのほうが秋になって身体の調子が良くなるという。ほほう。

練習場の床は汗でビタビタになった。室温は40度近かったろう。

私のグローブは8オンスという事もあり、スパー用としては「当たると痛い」と不評。そこで14オンス程度でグローブを物色中。

最近は柄物のモノもあり、「見た目」が大事(笑)と感じる私には色々迷うところ。

候補としては

N118n118img600x4501263444923rohdks3 これとか・・・

N118n118img600x450126348403985mikl4 これとか・・・

7e7316f0_2 この日は柔術班OOTA君(青道着)の帯昇格との事で、最期にみんなで記念写真を撮影。

左端の裸で仁王立ちするのが私。

いや、あまりにも暑くて脱いでたんですがね・・・・

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さらに3日経った。結局ドラゴン柄の14オンスグローブを選び、発注すると速効で到着。「今日は絶対、家でゆっくりしよう」と思ったが、グローブが手元に来ると、どうしても使ってみたくなる(笑)。

というわけで再度出撃!再度スパー!

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詳細はここで。

http://blog.livedoor.jp/jcm800zakk/archives/51922216.html

Ef70ccb6s 左が私。右は桜井「マッハ」速人選手と同じ道場で総合格闘技を学んだ漆山君。

彼も長身で、私はまったく自分のペースが掴めない。

46b028a6s 更に前回の練習で足の裏の皮が剥けていたため、フットワークも思い通りに出来ない!

やはりリーチの長い相手との対戦は苦しいです・・・・

猛暑の中トレーニングをしているせいか、あまり昼間の暑さがこたえなくなったような気が・・・・

※練習中の写真は無断で借用しました。だって自分で撮ってる余裕無かったんだもん!

許して真由美ちゃん!


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