ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

愛犬・カズとの哀しき別れ

2011-10-30 00:02:34 | その他雑談系

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嫁の実家で飼っていた犬、カズ。(110312、被災翌日に救出後の写真)

こいつの出自をたどると、私の実家で飼っていたビーグル犬「ダンコ」に繋がっていきます。

ダンコはメスで、ある日どこか近所の犬と子供を作り、5匹の赤ちゃんを産みました。

天使のように可愛い子犬を保険所で処分するなど絶対出来ません。

なんとか貰い手を確保したのですが、その中の一人に嫁の実家があり、1匹貰ってくれる事になりました。

それで、我々がその模様からあだなで「牛」と呼んでいた子犬は嫁の実家で飼われる事になりました。

1月3日生まれであった事から、当初「カズミ」と呼ばれていましたが、その後

略されて「カズ」が通称になりました。

カズはうちの息子と同い年(生まれはカズの方が早い)なので、今年すでに14歳、海岸に吹き付ける寒風を耐え忍び、飼い犬として必ずしも特別な愛情や躾を注がれて育ったわけではありませんでした。(あまりかまわれなかった)

こいつはとにかく昼間はず~っと昼寝してました。

今まで構ってくれる人も無く、定期的な散歩に連れてってもらえるわけでもなかったから、昼寝するしか愉しみが無かったんでしょう。

そんなある日の3.11。押し寄せる津波からカズを助けたのは大じい様でした。

大じい様は助けて逃げる際、もう足元に来ていた波に足をすくわれ転倒・骨折。

嫁の実家家族は助かりましたが(家は全壊)、避難所で犬は飼えません。

そこで白羽の矢が当たったのが私のところで、元々は私の実家で生まれた犬という事もあり、急遽ウチで面倒を見ることになりました。

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しかし14歳の高齢犬、この歳では躾ももう無理だろうし、環境の変化に付いていけるだろうか・・・との不安がありました。

カズを飼うようになり、ある意味犬中心の生活になっていきました。

なにせまず糞尿、食事、散歩、医療、住管理の面倒などなど・・・子供がもうひとり出来たようなせわしさです。

そして、ウチは共稼ぎなので、昼間お散歩に連れてってやれません。

帰ってくると綺麗だった庭のあちこちにウンコやションベン、その匂い・・・

だんだん我が家が「スラム化」してゆくのが判りました。

震災の閉塞感もあり、私も戸惑っていました。カズもそうだったでしょう。

しかしやはり犬は可愛い。無駄吠えを怒ったあとでも、ハグして「よしよし」と愛情を込めて・・・

我がままで、人の言う事を聞くと言う事はありませんでしたが、そういう風に育っちゃったんだから仕方ないという感じで可愛がっていました。

少しずつ、時間をかけ互いを理解をしていきました。

しかし、高齢と言う事もあり、病魔は確実に身体を蝕んでいたのでしょう。

引き取ってから数日後、てんかん持ちである事が判り、定期的に発作が出るようになりました。

動物病院で処方された発作用の薬は飲んでおり、リズミカルに歩く姿からは死期が近付いているとは思いもよりませんでした。

今日、私が庭木の手入れの片づけをしていると、昼寝をしているカズが足をバタバタさせはじめました。

てんかん発作のパターンです。発作を起こした際は暴れて怪我をしてしまうので、手足を押さえつけておかなくてはなりません。ヘルニアのため腰が凄く痛かったのですが、こちらも必死で頑張ります。

しかし、今日の発作は今までにない特別長い発作でした。

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30分以上痙攣が続き、脱糞、放尿、泡吹きも伴いました。

嫁は中学校のバザーに行っていて、手を借りられません。(しかも歩きで行っておりすぐに帰宅できない状態)

しかし明らかにいつもと違う長い発作、こっちも焦って電話口で嫁に「全速力で走って帰ってこい!!」と怒鳴りました。

嫁が着いた頃にはこっちも疲労困憊、腰痛でヘトヘトの状態で、嫁にカズを病院に連れて行ってもらいました。

てんかん発作が始まると、意識不明になります。そのままの状態で先生に診てもらうと、結論から言うと脳腫瘍で、最初のてんかん発作からの周期から考えて、今夜がヤマだろうと言われました。

判りませんでしたがてんかんも、要するに脳腫瘍からきていた症状のようです。

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その後、病院で点滴や注射等してもらったのですが、呼吸が小さくなってゆき、意識不明のまま永眠しました。

それを聞いた時、カズの子犬の頃の姿や子供だった頃の姿、豊間の海風の寒さに耐える姿、そしてこの半年の最期の共同生活の事を考え、涙があふれました。

冷たくなったカズを何度も何度も、なでてやりました。

カズ、ここでの暮らしは楽しかったかい?

食べ物は美味しかったかい?

お散歩は楽しかったかい?

お風呂は気持ち良かったかい?

カズ、もう寝る時間だよ・・・

命の終わりがこんなにもあっけなく、はかないなんて、ただ涙しかでません。

私は、カズの余生になにがしかの貢献が出来たでしょうか。

幸せな余生だったのだろうか。

カズ、ありがとう。それだけだ。でも寂しくてたまらない気持になる。

経験した事の無いような喪失感、虚脱感に襲われ、無気力になっていた時、兄からメールが届きました。

「ペットは飼い主と過ごした日々に感謝しているという」

この簡潔な励ましで、少し気が楽になりました。

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久々!プラモ(BMP-3 ERA)制作中

2011-10-17 20:55:27 | 歩兵戦闘車、装甲車の模型製作過程

Bmp3era_002 振り返ってみると、今年の模型の完成品はパンターFのみで、そのパンターFも模型店で展示していただく前に、東日本大震災で大きく破損。

破損の程度は軽かったのですが、(いや、軽くはないかも)何か気分が萎えてしまって、会社が震災・原発事故により休業措置になっていた時も、時間はあるのに模型作りをする気が起きませんでした。

ライフラインが切れ、日々の生活用水確保のため、水タンクを両手に持ちいったりきたり・・・椎間板ヘルニアになってしまいました(腰から足にかけ激痛が続く)。

それで、時間がとれれば会社帰りに病院で治療。

また、津波で流された嫁の実家で飼っていた犬を、急遽ウチで飼う事になったので、会社から帰ってくるとすぐ散歩。

足腰の疼痛を抱え、なんやかんやで一日が終わるようなパターンがこの半年続いています。

しかし、モデラーとしてこのままで良いのか?という葛藤が常にあり、いつ始めっかなと思っていたのですが、つい食指が動いてしまうアイテムが発売されておりました。

BMP-3 ERAです。

 

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発売メーカーは中国のトランペッター。

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「ERA」とは爆発反応装甲の事で、成形炸薬弾の超高速ジェット噴流を、爆発の力で分散させよう、とする特殊な装甲です。

車体の周りの箱がみたいなものがERAです。

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すでに履帯まで組んでありますので、ある程度の形にはなっています。履帯は、センターガイドが別パーツの連結式なので、AFVモデル特有の根気を要します。

こういう感覚、久しぶりだなぁ。接着剤の甘い匂いも・・・イイ!

少しずつ取り組んでいきますのでご期待下さい。

 

 

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エクシーガ室内イルミの改善

2011-10-01 21:08:10 | スバル エクシーガ

エクシーガはSUBARUらしからず、室内の間接照明を装備しています。

クルマにおける間接照明のあり方を最初に世に提示したのは、日産Y32型セドリック/グロリアではないでしょうか。

シティホテルの一室に身を置くかのような、ボンヤリと足元やピラー上部に灯る、アンバーの間接照明。

Y32型グロリアGTアルティマのオーナーだった私も、夜にだけ顔を覗かせるこの車の妖しい魅力にとりつかれた者のひとりです。

その後、他メーカーも追随するようになり、またLEDや後付け用の間接照明が大量に市場に出回る事になった現在、間接照明は粋なクルマ?の必須アイテムとなり、軽自動車の一部でも採用されています。

閑話休題。

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クルマ好きの必読書、車種別解説書の「モーターファン別冊」などを読むと、エクシーガのナビ画面両脇のパネルが、LEDによってブルー光を放つ記述があり、納車前「ほう、どんなもんなんだろう」と思っていました。

そして納車。あれ?ナビの両脇のパネルが光らないぞ?

実はこのパネルの発光ギミックは、SUBARU純正ナビを付けた場合にのみ、装備されるものだったのです。

つまり、社外品(クラリオン)のナビを装着していた私のエクには、このギミックは無い、という事です。

ただ、以前遮音対策などでインパネを外した際、インパネの内側にLEDをはめ込む穴があったのを確認しており、いつかここを光らせてやろう、と思っていました。

そして、最近の一連のエクシーガドレスアップ計画~マフラー交換→シートカバー装着に続く第3段として、ナビ画面両脇のパネルを光らせる事になりました。

まず押さえなければならないポイントは、このパネルは光の①透過性のあるもの、②透過性の無いもの、の2種類存在する、という事です。

私のクルマは②に相当しますので、LEDを組みこんだとしても全く光の透過がありません。単なる黒パネルです。

したがって、透過性のあるパネル・LED・コネクター等の純正部品を用意する必要があります。

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配線の概念図です。(超テキトーですが)

助手席オープントレイを光らせるLEDに繋がる電源に、二股の配線を割り込ませ、さらにそれを二股の配線を繋げ、左右のパネルに電源を持っていきます。

用意する純正パーツは、

①オーナメント,パネルセンタ ライト(66078YC000)1個

②オーナメント,パネルセンタ レフト(66078YC010)1個

③コード,アダプタ(66236YC000)2個

④ランプ,インストルメントパネル(66237SA040)2個

の4種類です。

④はLEDユニットで、純正品は「暗い」との情報があり、社外品の購入も検討しましたが、夜間の運転上、メーカーで適正な照度にチューニングされていると思われ、とりあえず購入してみました。

(このLEDユニットの社外品については後述)

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用意した純正パーツです。

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ハザードランプスイッチの上からアクセスし、インパネを外します。

内装剥がしを使って「差し込む→上にこじ上げる」と外れます。

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この青いパーツが助手席オープントレイのLEDで、白いパーツが電源です。

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この電源に、用意した二股の純正コネクターを繋ぎ、分岐します。

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更にそこへ二股コネクターを繋げ、ナビ左右のLED電源とします。

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パネルの裏側。判りずらいですが、デフォルトでLED取り付け用の穴が開いています。

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用意した純正パーツのLED。

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差し込んで、90度回すと固定されます。コネクター差し込み口が下を向くようにします。

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元々付いていた黒パネルは両面テープでくっついているので、カッターなどを使って剥がします。

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残った両面テープのノリを綺麗に除去し、用意した透過性のあるパネルを定位置に貼りつけます。見た目は黒パネルと変わりません。

ただし、パネル裏側にはLED光を拡散させるための白い塗装が施されています。

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各コネクターを接続し、インパネを元に戻します。

夜になって暗くなるのを待ちます。

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夜になるとこんな感じになりました。

ただ、やっぱり、というか予想通りというか、暗いですね~。薄ボンヤリした感じです。

何というのでしょう、インパクトに欠けます。

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また、センターコンソールの一番奥にもブルーのイルミがあるのですが、く、暗い・・・

イルミネーションで一番暗くて存在感の無いトコロです。

青く照らされているのですが、写真だとほとんど判りません。

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助手席オープントレイ(の枠)も暗いな~・・・

明る過ぎるのも目障りだけど、暗いのも・・・ショボい感じが。

夜のトキメキが足りません。SUBARUが真面目過ぎるメーカーだからか?

そこで、この際ナビ左右のパネル、コンソール奥、オープントレイの4か所のLEDユニットを社外品に交換して、光量をUPする事にしました。

使用するのはこれ、ギャラクスのLEDインナーランプ汎用タイプ。↓

http://kspec.co.jp/garax_jp/catalog/led_innerlamp/

純正品よりかなり明るい、との情報をキャッチ。

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2個入りのを二つ、購入。チラシも入っておりました。

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この会社の製品はなかなか評判が高いみたいです。

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純正のユニットは青ですがこちらは白。

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助手席オープントレイのLEDは、金属調パネルを片方浮かし、裏から手を突っ込んで手前に押し出すと取れます。これをギャラクスのモノに交換。

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交換後、発光テスト。あ、明るい!

しかし、元の位置に押し込もうとしても・・・入らない。

すると、ここのLEDユニット差し込み穴だけ、4隅の角がひとつ出っ張った形状をしているためセット出来ない事が判りました。

差し込み穴は奥まっている所なので、加工出来ません。

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そこで、ユニットの角をPカッターで切り、形状を純正品と同じにします。

ここで初めて形状の違いに気がつきました。

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加工後、うまく差し込み穴にはめ込む事が出来ました。

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更に、センターコンソール奥のユニットも交換。ユニット固定用のパーツを90度回すと取り外しが出来ます。

しかし、ここのLEDユニットは減光キャップが付いていて、それが固定パーツにセットするための部品を兼ねており、光量UPを目的としているのに、減光キャップを付けないと定位置にセット出来ない、という矛盾が生じます。

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そこで、減光キャップに6mmの穴を開け、減光させないようにします。

最初から減光キャップなんか採用しなくていいのに・・・

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こんな感じに。

スポット光になってしまいますがやむを得ません。

その後、ナビ両脇のLEDふたつも、純正品からギャラクスのものに交換。

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おお!劇的に明るくなりました。3倍位、光量が増しています。

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助手席オープントレイも明るくなりました!

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センターコンソール奥は、今までLEDが点いているとは思えないほど暗かったのですが、減光キャップ穴あけ+ギャラクスLED交換でメチャ明るくなりました。

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いやあ、室内の雰囲気がかなり変わりました。

夜のドライブがまた楽しくなりそうです。

このイルミネーション、ボディカラー、ヘッドライトのアクセント等、エクシーガには常に「青」というキーワードというか、イメージがありますね。

惜しむらくは、SUBARUが青という「寒色系」をイルミに採用した点ですかね。それが今のムーブメントなのでしょうが。

私の好みでもあるアンバーや赤など、暖色系ならまた、違ったイメージになると思います。

 

 

 

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